春まだ浅きこの頃、秋に植えたチオノドクサの球根から
小さな花がぽこぽこと地面を割って地上に現れ始めた。
チオノドクサ…ギリシャ語で雪の輝きという素敵な名前。
和名では「雪解百合(ユキゲユリ)」とも言う。
名前の由来はもちろん、早春の雪解け時期に咲くから…。
背丈5cmほどのチビッ子が、落ち葉の間からひょっこりと
淡いピンクやうす紫色の小さな6弁の花を咲かせている。
中にはこんなおしゃれな白と青の縞模様の花もある。
チューリップやスイセンのような派手な自己主張はせず
ひっそりと、ただひっそりと静かに咲いて春を知らせている。
桜の開花が各地で始まっているようだが、私の庭にも
少しずつ春の順番が巡って来ているようで嬉しい。