梅田の阪急3番街の近くで見つけた喫茶店。
何ともレトロな雰囲気に魅かれて入りました。
店内も予想通り、アンティークな装いで、
ワインレッドの磨きこまれたテーブルと椅子、
タバコの脂でくすんだ天井にはガレ風の古ぼけたシャンデリア、
窓には落ち着いた色合いのステンドガラス。
と、ここまでは良いのだが、店の中央にはテレビが
でんと置いてあって、相撲中継を映しているし、
雑誌スタンドにはコミック週刊誌が並んでいる。
何なんだ、このアンバランス加減は‥。
でも、これが大阪!なんだと思う(笑)。
だけど、年配のオーナーらしい女性のステキな笑顔とともに
出されたコーヒーはとても美味しかったのです。
【追記】
今日1日、この喫茶店のことをつらつら考えていた。
あの場違いなテレビの相撲中継やコミック雑誌が
何度も私の頭に浮かんでは消えた。
そして、思った。
これはこれでいいのだと。
理想と現実のない交ぜなところが人間らしいのだと。
完璧さを求めすぎると息がつまるかも知れない。
ちょっと破綻があった方がホッとできる。
むしろ、居心地がいいとさえ感じる。
ひょっとして、完璧にしたいけど、集客を考えると
テレビやコミック雑誌を置かざるを得ないのかも知れない‥
な~んてことまで考えてしまった。
つまりは、この矛盾をどう感じるかだ。
許せない!と思うか、ま、いいか!と思うか。
そして、私は許せると思うのだ。
この矛盾をはらんだ現実を逞しく受け入れる
したたかさとおおらかさを持ちたいと思った。
一分の隙もなく飾り立てた今風のおしゃれなカフェよりも
このレトロな喫茶店は、押し付けがましくなく
そういった意味でも、やっぱりレトロだと思う。
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