先日、たまたま見ていたテレビのニュースで、つい最近
訪れたばかりの、吹屋小学校の映像が映し出された。
ニュースでは、使用している木造校舎としては日本一
古い吹屋小学校が、今年度で閉校するということで
多くの卒業生や地元の人なども参加して、地域を挙げて
最後の運動会に取り組む様子を映し出しているものだった。
確か、現在は全校生徒わずか6~7人と言っていたが
ベンガラ産業が栄えていたその当時は多くの生徒が
この昔懐かしい学び舎で勉学に励んでいたという。
明治33年~42年にかけて建築された建物というから
ほぼ一世紀の間、子どもたちとともに生きていることになる。
しかし、時代の変遷とともに過疎地域となり児童数も
減少し続け、ついにその幕を閉じることとなったようだ。
なみなみと水を湛えたプールと古い校舎の対比が
どこかもの悲しく感じられ、また一つ、古き良き日本が
記憶の彼方に葬られようとしている。