テレビドラマや映画を観ていて思うことだが
個性的な脇役の存在が作品を面白くすることがある。
ガーデニングでも同じようなことを感じる。
美しく咲き誇った主役の花の陰でひっそりと咲く脇役の花たち。
彼らの存在を忘れてはならない!
…と慌てて写真ファイルからデータを取り出す私(笑)。
私たちのことを忘れないで…と囁くのは忘れな草。
ボクたちのこともね!と、あちこちで声をあげるスミレ。
ツルがぐんぐん広がって咲くツルニチニチソウ。
大きな株になったスズランスイセン。
引っこ抜いてもあちこちで増え続けるシャガ。
そのしぶとい生命力と逞しさには脱帽だ。
ジャーマンアイリスほど派手じゃないアイリス。
涼しげなイングリッシュブルーベル(別名シラーカンパニュラータ )。
いろんな場所にひょっこりと咲く青色のオダマキ。
どんどん地面に広がっていくアジュガ。
そしてすっくと背筋を伸ばして咲くアヤメ。
こうしたさほど目立たない脇役の花たちが
実は何を隠そう…(誰も隠してなんかない!)
春のガーデンを下支えしてくれているのだ。
彼らは呼ばれもしないのに毎年時期になると勝手に顔を出す。
そしてそれぞれが個性的な花を咲かせて見せる。
おまけにやわな温室育ちの主役と違い
多少邪険に扱ってもへこたれない強靭な体力と精神力を持ち合わせ
時に主役を喰うほどの魅力を発揮することもある。
そのプロフェッショナルな仕事ぶり!
まさに名バイプレーヤーズと呼ぶにふさわしい花たちだ。