ロンドンオリンピックが終わり、息子夫婦も千葉へ戻り
一時の喧騒から、また日常の平静さを取り戻した山荘。
今年のお盆はお天気がイマイチだったが、盆明けには
ふたたび猛暑日となり、まだまだ暑い夏が続きそう…。
そんな中、大切な夏のガーデニング作業と言えば草取り。
暑さと蚊の襲撃に悩まされながら、ただひたすら草を抜く。
全身汗だくになって目の前の雑草を抜くことだけを考える。
この苦行のような時が、不思議に心地よかったりもする。
草取りの手を休め、近くで咲いている花にふと目をやると
いろんな生き物たちが視界に入ってくるのがまた面白い。
ピンクの大輪のユリの花の裏側で見つけた1匹のバッタ。
キリギリスの仲間だと思われるが、後ろ足がとびきり長い。
ブッドレアの虫食いだらけの葉にとまっているのはチョウ?
それとも、蛾?どちらなのか、見分けがつかない。
ミソハギの蜜を求めて花から花へと飛び回るクマバチ。
自分の重みで茎が大きくしなっていても夢中で気づかない。
草取りの愉しみはこの小さな生き物たちとの出会いと
時折気まぐれに吹いてくる爽やかな風に涼を感じること。
そして、ガーデンのあちこちに設置している木のベンチに
腰かけて、冷たい飲み物をグッと一気に飲み干すこと。
あ、そうそう、最後に汗かいた体を洗い流す露天風呂!
苦あれば楽あり、とはこういうことか…と一人で納得。
こんな愉しみがあるから草取りもまんざら捨てたもんじゃない。