久しぶりに梅雨らしいまとまった雨が降った昨日の土曜日。
昼頃には上がる予定が、結局ほとんど一日中降り続いた。
ようやく雨も小降りになってきた夕方、外に出てみると
待ちかねた恵みの雨を受けて一息ついた植物たち…。
小さな花にぶら下がるように滴る雨のしずくが美しい。
雨に打たれ心なしかしょんぼりとうなだれて咲いている
つるバラ、ピエール・ド・ロンサールのおそらく最後の一輪。
山荘のゲートの横に植えているつるバラ、ジャスミーナも
雨のしずくをぶら下げて…まさに水も滴るいい女っぷり!
スイートドリームはこの程度の雨にはびくともしていない。
一番気の毒なのはアーケードのつるバラ、ニュードーン。
雨粒で全身ずぶ濡れになりながらも健気に頑張っている
その姿は、いかにも儚げな故に美しく、感動すら覚える。
梅雨が梅雨らしくあろうとすればするほど、バラの生命は
短くなり、儚くも消え去る運命にあるというこのジレンマ…。
せめて束の間の美しさを手元に留め置き、今しばらくは
心ゆくまで堪能したいと思うのが、人間の心情というもの。
そこで、雨に打たれた後はただ散るのみのバラの花を
数輪集めて我が家に持ち帰り、テーブルに飾ってみた。
梅雨を人一倍喜んでいる水色のアジサイの花と一緒に…。
お~、なかなかいい感じじゃない?
…と、そこへやって来たのは我が家の変猫ティーウー。
なになに…? ねえ、何してるの? …ん、これは何?
くんくん…何だかいい匂いがするけど、これ食べられる?
おっと…食べちゃダメよ。せっかく雨を逃れてきたのに
こんなところで、変猫に食べられちゃあ浮かばれない(笑)。
臭いを嗅ぐだけ…美しさを見るだけにしてちょうだいな!