先ずは現状認識は次の通り・・・<参入規制緩和以降過当競争に埋没のまま浮上出来ず!>
1、車両の増加に料金値上げと不況の3重苦で乗客減の悪循環で低迷。
2、自由料金制も独自のサービスも活性化にならず不発。
3、不況の受け皿業種が深刻な低賃金に喘ぎ八方塞がり状況が続いている。
さてこの大不況に負けない再生プランは不評な現行の類似サービスに代わって革新出来る次の2つの施策をお勧めします!
<プランA>稼働率改善の切り札となる「スマホGPS活用リアルタイム配車サービス」
今のタクシーは客待ち時間が多く稼働率が低いのが諸悪の根源ですので先ずはこの改善策として不評の現在の迎車サービスを革新した次の新システムの導入をお勧めします。実際にはバイクでの宅配便には既に活用されているシステムがベースなので導入は容易です。
・先ず、全車にGPSスマホとブルーツース(ワイヤレス)イヤホンマイクを設置します。
・次に配車エリア毎にPC画面で各社の位置を確認し該当車のドライバーに連絡出来るITシステムを導入します。
・こうして後は顧客にこの新サービスの告知をシッカリやって0120ダイヤルを待ちます。
・顧客の電話が来たら本部の担当は画面で最も近い空車を探した上で直接運転手に通知し転送します。
・運転手は現在地と担当車NOと到着までの予想時間を告げ逆に顧客の現在地と人数及び服装等を聞きます。
・場所が不慣れな場合、音声ナビで顧客の場所を入れガイドを使います。
以上のシステムで顧客はタクシー乗り場まで行かずとも短時間にしかも確実にタクシーに乗れます。
しかもこの迎車サービスは到着までは無料としますが、顧客が指定場所に居ない場合は到着からメータが動作することにします。
更に、このサービスは会員サービスとし、氏名、年齢、顧客住所と携帯電話番号の登録が必要とし着信番号で会員チェックするので悪ふざけを防止します。
<プランB>定期送迎利用客への割安&運転手固定サービスの強化
お年寄りの病院やデイサービスへの送迎やお子さんの幼稚園、学校への送迎を代行するサービスですが、これを本格サービスとしてサービス内容の強化や料金の割引制を導入して顧客拡大を狙います。
・先ずは定期的な送迎の場所や時間を登録し原則同じ運転手が担当出来るようにします。
・料金は1回目に実車して掛かった料金を片道分として固定し、送迎時間分は無料として一括前払いかその都度清算可能です。
・契約は1ヶ月単位で期間が長いほど割引率を多くし安定収入となる長期契約を促進します。
・身体が不自由な方の病院や関連施設への送迎には車椅子対応車等の設定もオプション料金で可能とします。
・但し人の世話や到着後の移動等は付き添い人にお願いし対応しません。
以上の施策を実行したタクシー会社は確実に顧客ニーズを捉え、実車効率を改善し、固定契約売上を増やし、ひいては運転手の方々の賃金アップが可能となるでしょう!
この記事シリーズは小生のHP(http://it-dream.biz)の「TOPページ」→「オリジナル提案」→「不況業種20の経営革新手法」をご参照下さい。