例年4月から5月にかけて、北九州市門司区部崎灯台周辺では、関門海峡の春の風物詩「ヒヨドリの渡り」が見られます。
九州各地から北九州市門司区の部崎灯台に集結したヒヨドリが数百羽から千羽を超える大集団で対岸の本州側(下関市)に渡ります。
ところがこれを待ち受ける天敵がいます。丁度子育て中のハヤブサです。ヒヨドリの集団は最初は上空を飛んで行きますが、渡り切ると決めたら海面すれすれに舞い降りてハヤブサの襲撃をかわします。ハヤブサは上空から監視していて猛スピードで突進して逃げ遅れたのを捕まえます。このシーンはほとんどはるか遠くでしか見られませんが。まれにわりと近くでも見られることがあります。
4/10(日)日本野鳥の会北九州支部の部崎灯台探鳥会に参加しました。この日はヒヨドリの渡りは、何度か見られましたが、ハヤブサの狩りは見られませんでした。4/25(月)ハヤブサの狩りを目的に今期2度目の挑戦です。
この日は、北九州地方にの濃霧注意報(警報)が出され、7時過ぎに到着しましたが、常連さんの姿も数人しか見られませんでした。近況について伺いながら、霧の晴れるのを待ちますが、状況は悪くなる一方です。12時近くになってやっと、ヒヨドリの小さな群れが飛び出しました。
ほとんどの方が撤収されましたが、小生と、もう一人の方で根気比べになりました。
13時過ぎになって、目的のハヤブサが、獲物を持ち帰る姿を見せてくれました。このところ、鳥見もご無沙汰で疲れましたが、まあ良しとします。
ハヤブサ(隼、鶻、学名:Falco peregrinus、英名:Peregrine Falcon、科属:ハヤブサ科ハヤブサ属、体長:42cm(雄)、49cm(雌)時期:留鳥、冬鳥)
ハヤブサは「速い翼」が転じたもので、速く飛ぶことから。「日本書紀」や「古事記」にも見られる古い名前。
(安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社、2008年 266頁)
撮影機材:カメラ:Nikon D5
レンズ:Nikon AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR+Ai AF-S Teleconverter TC-14E II
撮影日時:2022年04月22日11:36~
撮影場所:北九州市門司区
全部をフォトチャンネルにしました。スライドショーでご覧ください。
ハヤブサ(北九州門司区)
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