数週間続けて土曜の天気が悪く、外出する気力も無かった。そして、10月に入ってから仕事がとても忙しく、ストレスがたまる毎日を過ごしていた。
そんなとき、食うかいさんから12日土曜日に出かけないかと連絡が入った。彼が行きたい幾つかの候補からYAMAPのキャンペーンやまなし県央2024「林」の一座である横尾山はどうかと返事したところ、快諾をもらった。土曜日は登山口の信州峠に9時合流と約束した。
木曜夜にバタバタとタント泊の準備をして、金曜朝はタントで出勤。キレイな青空に富士も見えて、ウキウキだった。夕方に仕事を終え、タントで移動開始。
登山口の信州峠まであまりにも遠く、下道で行くのはムリだ。中央高速に乗った。BGMはタイムフリーでこの日のゴールデンラジオ。それ程混雑も無く、順調に運転できた。
初狩PAで焼き魚定食770円を注文したところ、サバと味噌汁、そして納豆が出てきた。週5,6回は朝食に納豆で、今朝もだったが、勿論美味しくいただいた。
19時少し前に双葉SAに到着。ここは広くて利用者も多いが、トイレや店舗から離れた所に停めればタント寝に適することは覚えていた。
歯を磨いたり、スマホを見たりして時間をつぶしているうちに眠気がやって来た。食うかいさんに連絡を入れ、20時過ぎに寝袋へ。
比較的早く眠ることが出来たが、深夜2時過ぎに尿意((+_+))
アラームをセットした4:30までもう一度寝ようとしたが、なかなか寝付けず、起きてからどうするか車内を点検したところ、異変に気付いた。
ザックを忘れた( ゚Д゚)
そういえば、以前都民の森に向かう途中で同じことをやらかした。あの時は気づいたのが武蔵五日市付近だったので、ザックを取りに帰宅して、高尾に行き先を変えたが、今回はムリだ。
どうしようか数分考えたが、仕事用のリュックがあるではないか(画像は下)。これは合成皮革で重たい上にあまり入らないが、とりあえず丈夫だ。背負いなれているし、何とかなるだろう。
でも、横尾山山頂で今シーズン最初のカップ麺を食べるべく、コッフェル、カモノハシの水は持ってきていたが、諦めるしかない。代わりにオニギリを買うことにした。
まだ3時前で、動き出すのは早すぎる。もうちょい寝ることにした。どうにか寝ることができたと思いきや、4時過ぎに便意を感じた。(^_^;)
アラームまであと25分ほどだが、もうイイかと動くことにした。そして、土曜日のお約束、プレ金ナイトを聴きながら出すものを出して、手と顔を洗い、寝袋を片付けた。昨日検索しておいた双葉SAから最も近いすき家へ移動開始。さすがに4時半過ぎでまだ真っ暗な時間だ。交通量はまばらで10分弱でお店に到着した。中に入るとお客さんは3人。それぞれ事情があるのだろうが、深夜でも未明でもすき家の利用者がいるってすごいなぁ。牛丼小盛とサラダセットで朝食を済ませ、店の外へ出ると随分明るくなっていた。
ナビを一般道優先にして信州峠を目指すことにした。最初に見つけたセブンでオニギリを3個買った。リスタートすると日の出前だが、南アルプスの山々が目に入ってきた。これは何処かで撮りたいと思ったが、それなりに交通量がある道でハザードを点けて停めることは出来ない。どうしようと思いながら数分走ると20号に出た。韮崎に入ってから数分で、「チェーン着脱場」の表示が見えた。これ幸いと寄ることにした。※アプリで調べると韮崎市栄一丁目
広い駐車場にはまばらに2台が停まっていた。スマホとデジイチを持って外へ。
5:39 富士がドカーンと見えた。
鳳凰をメインで、手前はチェーン着脱場の様子を入れてみた
親切な案内
勿論スマホで撮影し、速報をアップした。
5:56 鳳凰の色が変わってきた。
富士を撮ろうと思ったら、鳥の群れが目に入った。それをメインに
この頃、20号の向こう側の空の色が気になったので、少し待ってみた。
5:59 ドラマチックではないが、キレイな日の出だった。
6時頃リスタート。ナビに従い、20号から県道23号へ。道幅が狭くなるのと同時に、一気に交通量が減った。数分走るとズラ~リと並ぶ山々が目に入ってきた。撮影に良さそうな場所を探しながら速度を落として数分、路肩が広くなった所を見つけた。ここに停めても迷惑はかからないだろう。
アプリで調べると北杜市明野町浅尾
左のデカいのが鳳凰、右のデカいのが甲斐駒。
鳳凰のオベリスクもクッキリ
やっぱり甲斐駒カッコイイ♪
後方に八ヶ岳
リスタートして20分程で、今度は塩川ダムの脇へ出た。そうそう、ここは昨年8月にみずがき山自然公園を目指すときに通った道だ。右は瑞牆山、左は信州峠、清里の分岐を左へ進むとどんどん上っていくのがわかった。
ナビが信州峠を示すところへ着くと、右側に駐車スペースがあり、先客が2台。登山口はここなのかと思いつつ、信州峠を示す表示が無いかと先へ進んでみたが、ここからは下りだ。切り返して先ほどの駐車スペースへ。
ドアを開けると寒い!後から調べたがここは標高1468m。そりゃそうだよね。食うかいさんにLINEを入れた。
夫婦が出発するところだったので、「ここが信州峠ですか」と尋ねると「そうです」との返答。また、よく見れば「横尾山登山口」との表示も見つかった。これが丁度7時頃。食うかいさんとの約束まで大分ある。それまですることも無いな~と思っていた頃、目の前を車が通過した。食うかいさんだった。彼も少し先まで行ってから戻ってきた。
LINEでのやりとりはたびたびしていたが、直接会うのは一昨年11月の鎌倉以来だ。2年ぶりに見る食うかいさんの髪は大分白くなっていた。
挨拶もそこそこに登山準備開始。車内でタイツと半パンに着替え、オニギリその他を入れたアルミバッグと500mlペットボトルを2本、フリースのベストを入れたら仕事リュックはこれでパンパンだ。デジイチは諦め、コンデジで行けば良いと体操した。さぁ行こうとYAMAPの記録を取り始め、最初の一枚を撮ろうとしたら、バッテリー切れの表示が出た(^_^;)
デジイチをたすき掛けにすれば首からかけるより重さは感じない。やや歩きにくいがこれで行くことにした。後でこれが幸いした。
7:44 出発!
撮影するたびにたすき掛けしたデジイチ取り出さないとならないのは面倒だったが、仕方ないね。
今回も食うかいさんが撮った画像を沢山送ってくれたので、それも載せる。
これ以降KP(食うかいPHOTO)で表記する。
最初は平たんな道
花はあまり見ることが出来なかったが、トリカブトは残っていた。
sanaeさんから急登があると情報をもらっていた。「この辺が始まりですかね。」などと話しながら進んだ。
KP やはり仕事カバンで登っているのは不自然だ。
それにザックに付けていたステッキが無いので、ずっと違和感を持ち続けていた。手ぶらで登るのは久しぶりだった。
数m先を行く食うかいさんが「ここから見えるよ」と教えてくれた。
おお、金峰山の五丈岩がクッキリ見える♪
先ずはここのシチュエーションをパチリ。
五丈岩が近いな~♪
瑞牆山のローソク岩も近いな~♪
数分先で、こっちも良く見えるよと食うかいさんの声がした。この時は気づいていなかったが、ここからがカヤトの原だった。
これはスゴイじゃないか♪♪
「北岳は存在感ありますね~」
甲斐駒カッコイイ!
勿論富士も見える
KP
KP 食うかいさんのアングルは参考になるな~
タイミングがあいまいだが、ここで先ほど声をかけた夫婦が戻ってきた。三重ナンバーだと覚えていたので、そのことを話すと、昨晩三重からこっちに来て、3日間でYAMAPのやまなし県央2024の山々を登るという。スゴイ行動力!
私は彼らよりずっと近くに住んでいるのに、今回は横尾山のみだ(^_^;)
KP 向こうが横尾山山頂だろう
先へ進む食うかいさん。歩き出しは長袖を着ていたが、Tシャツ1枚になっている。私もそれなりに汗をかいたが、暑さがこもることもなく、イイ風が吹いて快適だった。今日は登山日和だ。
数分進むとこれまた展望の良い所に出た。
「あれって赤岳ですよね」「あぁそうだな」「今朝は下から八ヶ岳がズラリ見える写真を撮りましたが、こうして赤岳が近く見えるとイメージが変わりますね」
※パソコンで画像を超拡大すると小屋も写っていた。
南アルプスがズラ~リ♪
富士の手前は御坂の山々だろうか。右は茅ヶ岳、金ヶ岳。
初めて来ましたが、こんなに展望がイイとは思いませんでした。今日ここにきて、ホントに良かったですね。
この辺りでこのレポのタイトルはウキウキにしようと決めていた。
これまたタイミングがあやふやだが、ソロ男性が追い着いてきた。食うかいさんが3連休はこの付近の山々を歩きますかと話しかけると、彼は紅葉を目当てに東北を目指すという。
下山後にYAMAPを見ると数人がヒットした。三重の夫婦以外にもYAMAPユーザーが居たようだ。こちらがレポをアップしたら見に行こう。
KP 後は山頂を目指すのみかな。
カヤト!!!
KP 苔生したイワイワ道
KP トリカブトを激写
撮っていたのはこのトリカブトだったのかな
食うかいさんを入れてこの付近の様子
今度はリンドウを見つけた。
KP あと少しと思いたい!
「着いたよ~」
着いてみると、木々に囲まれ、狭い山頂だ。今回は山頂に来ることでバッジをゲットできたのだが、次回来るなら山頂は寄らずにカヤトの原までで十分だと思った。
KP 新しい山名板もあったのか、気づかなかった。
ポケット三脚で記念写真。デジイチは重すぎて固定するのが大変だった。
オニギリタイム。つい、この気温ならカップ麺が美味しかったかなと思ってしまう自分が居た。
食うかいからポテチの差し入れを頂いた。
10:02 下山開始
帰りはオニギリが無くなった分アルミバッグを押しつぶしてデジイチを詰め込んだ。行きはともかく帰りにステッキが無いのは不安だったから、両手を使えるようにしておきたかった。
リンドウやトリカブトが目に入ったが、行きと同じお花なので撮影せず先へ。
雲が湧いてきて南アルプスや富士はすっかり隠れてしまった。最初の予定通り9時に登っていたらあの大展望は見られなかったのかもしれない。
途中で数組のハイカーと出会った。中には十数人年齢バラバラ男女の団体とも出会った。既に事情を聞いていた食うかいさんに彼らのことを聴くと○○市役所の方達とのこと。
先を進む食うかいさん。ただでさえ苦手な急下りでステッキが無いので、かなり慎重に降りた為、何度か食うかいさんに待ってもらうことになった。いや、ステッキがある時もこの構図かな~
急下りが終わり、緩やかな道になった所で4,5歳位の男の子を連れた若いママと出会った。この山が易しいという情報を見て、子供を連れて来たという。食うかいさんは「気を付けて登れば大丈夫ですよ」とにこやかに話していたが、子育ての経験が無い私はホントに大丈夫かなと思ってしまった。
11:27 ゴール。こんなにたくさんの車が停まっていた。そりゃそうだよね。
YAMAPに下山したことを報告し、食うかいさんにバッジをゲットしたことを見せた。
急いで帰るという食うかいさんとはここでお別れだ。
忙しい中をご一緒していただき、楽しい時間を過ごせました。ホントにありがとうございました。<m(__)m>
タントの中で着替え、残っていたお菓子とペットボトルのお茶で小腹を満たした。のんびりしていると3連休の大渋滞に捕まるだろう。さっさと高速に乗ることとし、11:40頃に出発。
とはいっても須玉ICまでの下道は結構長かった。少し雲はあるものの青空が拡がり、気温も上がってきた。エアコンをつけることにした。
須玉から中央道へ乗って数分はいつも通りだった。須玉から韮崎までは対面通行規制で昼夜工事と表示が出ていたのでどういうことかと思っていたが、それは数分後にわかった。上り線が狭まり、さらに下車線との間にコーンが並べられる区間が数分間続いた。隣の車線で工事を行っているわけだ。下り線はそのお陰でスピードを落としていたようだが、上り線は順調だった。
境川PAでトイレ休憩。売店に寄ってみて、アイスが美味しそうだったので牛乳アイス96円をペロリ。これが美味しかった~
ここで田村淳ニュースクラブをパリーグCS日ハム対ロッテを聴き始めた。エリアフリーHBCラジオの解説はガンちゃん(岩本勉さん)、渕上紘行アナのガンセカコンビだった。加藤貴之、佐々木朗希の両先発の投手戦を楽しみながらの運転だった。→結果
その後はひたすら先へ。眠気がやって来たのでこれはマズイと藤野PAで15分程仮眠。これですっきりした。
国立府中で中央道を下りると、下道は結構混んでいた。買い物に立ち寄って15時頃に帰宅。
こちらもご覧ください。
下道で行こうと決めていたから、携帯ナビで5時間とのこと。
逆算して車に乗り込んで、コンビニでコーヒーを購入しようとスマホを取り出したときにLINEに気づきました。
「山に行くのにザックを忘れる?」
その学校に行くのにランドセルを忘れた小学生のような出来事から
1 ザックを忘れる
2 靴を忘れる
3 カメラを忘れる
4 カメラにフィルム、メディアを忘れる
5 バッテリーを忘れる
6 どこに行くか忘れる
7 自分の名前を忘れる
など、いろんな「忘れる」を考え、自分はどんな失念があったかハンドル握りながら考えてました。
今回の自分のテーマは「ガッキー(瑞牆山)」でした。
あの大ヤスリ岩がそびえたつのが見られて幸せでした。
と思ったら、カヤトでのあの大展望!
風格漂う富士はもちろん
金峰の五条悟・・・違う五丈岩も
南アのオールスターズも
その手前の茅・曲たちも
そしてやっちゃんの赤ちゃんも
「いらっしゃ~い」と言わんばかりに
みんなご機嫌でした。
ちと下りでは、やはり足が痛く俺も待っててもらったりしましたが
まあ、山の楽しみ方はいろいろ
変わっていってもいいと思います。
先輩方を見ていてほんとそう思いますよね。
ザックの忘れ物は深夜のタントで気づいてビビりました。結果オーライでしたが。
五条悟って何だろう?
検索したところ、呪術廻戦でしたか。タイトルしか知らなかったです。このような小ネタも久しぶりですね。
カヤトの原からの大展望もウキウキでしたね。横尾山は食うかいさんが候補に挙げなかったら遠くて一人ではいかなかったと思います。ステキなポイントが一つ増えました。ありがとうございました。