ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

シェフの災難

2015年12月06日 12時50分00秒 | 飲食めらめら

2年ちょいで35回ぐらい通っている馴染みのインド料理屋で晩飯。最近は、月2回ペースで行っているが、前回、いつものインド人シェフが居なかった。代わりに登場したのは、以前、この店を担当していた別のインド人シェフ。1年ぐらい前に別の店舗の店長になった人である。「お久しぶり」と挨拶すると、俺のことを覚えていたらしく、ニコニコして迎えてくれた。相変わらずのアルカイックスマイルだ。

テーブルに付くと、ニコニコ店長が水を持ってきた。「いつものメガネの人は、インドに帰ったんですか?」と何気なく聞いてみると、ニコニコが真顔に変わり、思いがけない答えが返って来た。なんと、近所で交通事故に遭ったそうだ。自転車で買い出しに行った時に、クルマと接触したらしい。ニコニコ店長の日本語は65点ぐらいなので、ちょっと細部が理解できなかったが、幸い重症ではないようだ。

メガネのインド人シェフの回復を祈りつつ、激辛MAXカレー、ナン2枚、ラッシーと、いつも通りの注文をした。メガネのインド人シェフなら、何も言わずにミニサラダとチキンをサービスしてくれるのだが、当分、お預けだ。しかし、カレーが配膳されると、この日もミニサラダとチキンが付いて来た。あれ、もしかして厨房の奥に居るの? それとも俺へのサービスを引き継ぐように申し送りしているのか?

以前、店で携帯を失くしたことがあり、その時にメガネのインド人シェフに着信してもらったことがあった。なので、メガネのインド人シェフの携帯番号が俺の携帯に残っている。しかし、お互いの名前も知らない間柄なので、電話なんてするわけがない。常連客だけど、所詮、知らない外人さんなのだ。なのに、妙に彼の安否が気になって仕方なかった。日本が嫌になったりしなければいいんだけど…。

そして、数週間後。店に入ると、メガネのインド人シェフが復帰していた。思ったより元気そうだったが、顏や腕に生々しい傷跡が残っていて、まだ本調子ではないようだ。厨房には、別の店舗から助っ人のインド人シェフが来ていて、彼は、フロア係を担当しているらしい。事故に遭ってから暫く意識が戻らなかったそうだ。検査などで1週間ほど入院して、店に復帰したのは、ほんの数日前とのこと。

メガネのインド人シェフの日本語は、ニコニコ店長より達者なんだけど、それでも70点ぐらいだろうか。これまた細部が理解できなかったか、どうやら骨折などはしていないらしい。不幸中の幸いってヤツだ。馴染みの外人さんの復帰が嬉しくて、なんとなく、いつもと違うことをしてみたくなった。この日は、ナンに加え、珍しくサフランライスを注文。たまには違う形で激辛MAXカレーを味わうのも良いだろう。

注文した「シーフードカレー」1040円が、ナンとサフランライスとラッシーを引き連れて登場。そして、今回もミニサラダとチキンをサービスしてくれた。メガネのインド人シェフは、スマップの素晴らしさを熱弁していたオバサン2人組にも何かしらのサービスをしていたようだ。異国で交通事故に遭って心細く、インドに残した家族が恋しいだろうに、なんて健気な…。ガネーシャよ、どうか彼に祝福をッ!
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