備忘録、という事で今まで少林寺拳法(以下SKと略す)について考えてきた事を、自分がボケる前に記しておこうと思うのですが、ブログの説明に書いてある通り、
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。
◆ ◆ ◆
半転身蹴は旧・科目表では2級科目として習得した三合拳(中段攻防をまとめた拳系=グループ)の法形の一つです。
半転身と逆転身は体捌きとしてはセットで修練して覚えるべき基本項目ですが、法形としては横転身蹴と半転身蹴、逆転身蹴は下受蹴・下受順蹴とセットで覚えた方がいいと思います。逆転身蹴が下受2法形とセットである理由は、中段突きに対して八相構えから行なうのがこの3法形だからです。
※注:本ブログは(た)個人の見解に基づいており、如何なる他の個人・団体の見解を解説・代弁するものはありません。
SKの技について考察はするのですが、もし本部の公式見解と矛盾していたら、私の方が間違っていると考えて頂いて差し支えありません。個人の備忘録ですから。。
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半転身蹴は旧・科目表では2級科目として習得した三合拳(中段攻防をまとめた拳系=グループ)の法形の一つです。
半転身と逆転身は体捌きとしてはセットで修練して覚えるべき基本項目ですが、法形としては横転身蹴と半転身蹴、逆転身蹴は下受蹴・下受順蹴とセットで覚えた方がいいと思います。逆転身蹴が下受2法形とセットである理由は、中段突きに対して八相構えから行なうのがこの3法形だからです。
横転身蹴と半転身蹴がセットである理由は、共に攻者:一字構え・守者:中段構えから、攻者の中段逆蹴に対して行なう法形だからです。三合拳では基本としては、攻者は一字構えから始めるお約束になっているので、そこは従って下さい。廻蹴でも足刀蹴でも金的蹴でも後ろ足から蹴れば「逆蹴」ではあるのですが、通常ただの「逆蹴」と言った場合は「逆直蹴(多くの場合は蹴り上げ)」を意味します。
横転身蹴と半転身蹴の違いは布陣です。横転身蹴は攻守:対構え、半転身蹴は攻守:開き構えから始めます。逆直蹴を蹴上げた時に攻者の表裏が逆に返るので、布陣の際に勘違いする拳士が多いですから、気をつけましょう。
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攻者の逆蹴の蹴り筋を予想して、後ろ足を弧を描くように捌いて身体を躱し、順蹴で中段に蹴り返します。
素早く蹴り返す為には、横転身蹴でも半転身蹴でも、素早い運歩と体重移動が必要になります。ただそこにばかり集中すると肝腎の転身(体軸ごと攻撃線から躱す)が疎かになってしまうので、まず躱す(転位する)事を心掛けましょう。
半転身蹴の場合、廻し蹴り気味に蹴り足が入ってくる可能性がかなりあるので、実際はかなり恐い法形です。前手の打落し受と、後ろ手の外受で蹴りに備えるのですが、地王拳第一の拳受と同様、前手は上手くやらないと自分の拳を傷めますし、後ろ手は下からの蹴りを意識した外受をしないと意味がありません(かといってブラジリアンキック気味に上段にスパークリングしてくる場合もありますが...)。
守者:中段構えからの打落し受なので握拳で行なう事が多いと思いますが、開手での打落し受も許容されているようです。と言うのは、突天二の打上げ-打落しの段受で、一時本部がよく「一字構えからの打上受は握り込みながら、返しの打落しは手を開きながら」と指導していたからです。(その関連だと私は思ってます)
SKでは手を開く↔︎拳を握る、肘関節を伸ばす↔︎肘関節を曲げる、の使い分けが、受けの強度を高める上で非常に重視されて作られています。なのでこの半転身蹴に於ける打落し受でも、守者が肘を曲げた状態(やや鋭角)でやや裏拳打気味に受けたいのか、肘を伸ばした状態(やや鈍角)でやや掌底打(熊手打)気味に受けたいのか、その受けの思想によって異なってくるのだと思います。前者では握拳、後者では開手になります。
半転身蹴に於ける打落し受こそ、拳士一人一人が研究すべき難しい受けなので、そこはご自分に合った解答を見つけるしかないと思います。
半転身蹴 横転身蹴 十字受蹴 Short Ver. :連続複数法形修練(金剛禅総本山少林寺 公式Chより)