キャブレターを組み込んだ直後は、なにがなくともちゃんと元通りに戻ったかが気になります。チューブ類は勿論、今回はバッテリー周辺の配線も外してますのでガソリンコック・チョークレバーに続いてイグニッション・インジケーター・ヘッドライト・ウインカーといった電灯類もちゃんと作動しているか慎重にチェック。そしたらブレーキランプが点灯しません それも前後とも。
アレ？ 球切れかな？ いつの間に？ と、気が付かなかった自分に反省しつつも大命題のエンジンも掛かって一安心。取り敢えず組んでエンジンのチェックを済ませた２日目。三日目はサクッとブレーキランプ復活して終わらせるつもりでおりました。しかし電球を見てもブレーキランプは切れていません。
それで前後ろ点かないんじゃあランプ手前のカプラーかギホシが抜けたのかなと思いシート下・フェンダー周り剥いて凝視。特に異常と思える箇所は見当たりません。前後のスイッチがいきなり両方壊れることも無いだろうけど「自分が気づかないうちに一つずつ切れていたのかもしれない」わけで、取り敢えずフロントスイッチの配線を抜いて直結。これでスイッチはどうあれ点くはずです。が、点きません。ということはやっぱり配線？
その後ここまでの行程を反復しつつも結局行き詰まり、もう一度電球を確認しました。そしたら切れてないと思ってたバルブは僅かにですが切れてたんです。老眼ってやぁねぇと、自身の不注意を嘆きつつも笑って新品電球買ってきて交換。
でもでも点きません！？
そこから小一時間パニックですよ。もうどう考えたって配線不良としか思えない。整備とは名ばかりのママゴトとはいえ、３年弱はやってるバイク弄りなのに未だに持ってないテスターの事もあるし、これはもうおやっさんに任せちゃおうと出掛けました。GBはキャブの調子が良くなって嬉しい鼓動を伝えてくれてるのになぁと思いながら、おやっさんの作業に二度手間が掛からないよう、またより早く原因究明してもらえるよう 伝えるべきここまでの経緯を頭でシミュレーション。
そういえばひとつだけ違和感を覚えてそれは何だろうと思い返してみると、ポジションやライトスイッチが在る4型で、イグニッション回しただけでテールライトって点いたかなぁ？ というもの。
身振り手振りで説明して、最後にこの疑問を話しました。そうしたら「あぁ、じゃあそれランプ点いてないんじゃなくて、点いてるんだよ」と言われました「あっ！」
ここで賢明なる読者の皆様ならもうお分かりかもしれませんが、原因は前後ブレーキランプスイッチの故障でも配線不良でもありませんでした。なんと『ブレーキランプは点かない』じゃなくて『点きっ放し』だったんです(恥 つまりリアブレーキランプスイッチの調整がずれてそうなってる。もうブレーキランプが点いてるのに、それをテールランプと勘違いしてブレーキレバー引いたりフットブレーキ押してみたりしてたんですね。
そういえば予備の電球を買う前、ワット数は違うんですがジュリオのを外して差し替えてみたんですよ。そしたらイグニッションオンと同時にテールランプは点きますがブレーキを掛けても反応無かったんです。その時は適用のランプじゃないからダメか・・・と深く考えずにスルーしちゃったんですが、テールランプも点いてるんだけど、同時にそれより明るいブレーキランプが点いてるから二個共点いてると見えなかったんですね。
結局初めに切れてたのはテールランプだけ。それなのに最初確認したとき、無意識にブレーキランプの線だけを見て切れてないと判断したんでしょう、実際切れて無いわけだし。で、テールランプ側が切れた状態ではブレーキランプも導通しないんですね。そして新品のバルブに替えてイングッション回しただけで点く事の出来るのはブレーキランプのみ。この辺は、さすがプロは経験からなる引き出しが多いから直ぐ紐解くと感心するとこですが、何より運行前点検を疎かにしてた自分を反省するべきですよね。スイッチの調整がずれる前にテールランプの球切れに気づいてたら、こんなに悩まないで済んだんだから。何より、危ないですしね。
まあ兎に角、なんとかクラブマン復活致しました。ふぅ。
