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ヤマハ・ビーノ インプレッション



主に私の個人的な感想です。

先ず水冷4サイクルという時点で、原付の中でも高級車です。車両のウリであるデザインを充足させる各部のメッキその他パーツと併せて、エンジンの構造や足回りなんかもちょっとはランクアップしてます。だから乗り心地はいたってマイルド。段差なんかもちゃんと吸収してくれます。なんといってもアイドリングが静か、水冷だからまずオーバーヒートの心配もないし、煙も吐かなくて臭くない。これだけでアドバンテージ高く感じる人いますよね。

パワーに関しては2stのジュリオと同じ5.2PSあるんですが、出足はマッタリでその後スロットル開けても加速は鈍いです。トルクは有る感じなので力強く前に出てくれる体感はあるんですが、ギクシャクしない足回りと剛性感が手伝ってかリニアに反応するキビキビした駆しりは望めないです。良く言えばバタバタせず乗り易い。
どちらが良いとか悪いとかではなく、これはもう完全に好みの問題かと思います。個人的には30km/hまでしっかり加速しますが、そこからスロットルを開ける気にならず、そのままのんびり巡航したくなる車両ですね。あと2stに比べて静かなエンジンですが、その分35km/hから上で籠もる様な音が煩く感じられて、スピードを上げる気にさせませんでした。最高出力の5.2psは高回転で発生させる筈だから、そのパワーは恩恵にあずかることが無いような気がします。尤もパワーは原付一種に求めてないのでどうでもいい、というより寧ろマッタリ乗りたいのでこの味付けで良いくらいです。

でも気になるのがシートの形状。これは単純に自分のお尻との相性問題が大きいんでしょうけど・・・まずシート形状によって着座位置が選べません。すっぽりと填る感じのそれは頗る良い案配ではあります。前後に滑らないし左右に振られないし、よく考えられてるんだと思う。でもコレ、お尻の大きさで善し悪し出るんじゃないかなぁ? あと自分はお尻が大きい事に加え背も高く腿も長いので、しっかり填るシートに着座すると膝が窮屈でステップボードが前後に短いと思い知らされます。それは座る場所を選べないから回避のしようがない。

シートのデザインって大問題ですよね。だって私がこの車両と長くつき合おうと思ったら、これからずっと我慢して乗らなければならないということだし、それは決して「購入しない」という答えに繋がります。序でに今まで思いついた原付のシートの事を並べておくと、スズキのレッツ2はとても座り心地が良かったけど、ブレーキ掛けたり下り坂では前に滑っちゃいます。ホンダ・トゥデイのシートは大きくて万人向けに思えますが、あの大きな起伏の形状はシート自体にテンションが掛かりやすいらしく、発売から8年も経った最近の中古車市場のそれは、多くが前方部分で破れてるんですよ。

たまたま自分の愛車がジュリオ・チョイノリ・アドレスV100と座面がフラットなのばかりなんで余計に気になるんだとは思います。でも座面がフラットで長さにも余裕があると、座る位置を自分で選べるんですよ。これがステップに置く足の位置さえ自由に選べることに繋がるわけで、これから原付を買う人はこの部分を大事に考えることも一考かと思います。

それ以外はデザインがウリの車両なので、少々の不便さ不自由さは我慢してもオシャレに決めたい、ビーノ最高という人であれば、他人がとやかく言うことはないと思います。間違ってもウイリーしないフラットでマイルドなエンジンは安全だし、特に女性には奨められますね。長年人気なのは分かるかな。
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