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NITTO B135 インプレッション



日東のランドナーバー、B135 420mmのインプレです。

コットンバーテープ巻けました。どれだけ振りの作業だろう。当時500円のバーテープとはいえ、高校生が気軽に取り替えられるアイテムではありませんでした。カラーを楽しむにしても、冒険なんて出来なくて毎度フレームと同色だったような気がします。一応ダークグリーンなんですけど、フレームとの対比で明るく映りますね。

さて、先ずテスト走行はバーテープを巻く前にしました。何よりもフーデットレバーの取付位置を、自分のベストポジションとなるべく探らなくてはいけませんから。当然取り付ける位置によって操作感覚・使用感等は変わってくる事を念頭に読んで頂きたいと思います。そしてバーテープを巻いてない不完全な状態からではありますが、その時の感覚こそがファーストインプレッション。新鮮な感動は鮮明な記憶となってもいますので、順次体感を網羅していきます。



この末広がりがランドナー。持ってみた感じですけど、先ず上部 ステム脇の握りにスペース的な余裕を感じます。幅420mmは下段センター間なので上段の横幅はそう変わらない筈。でも上に傾斜してる分バーの長さは多少伸びてるんでしょう。加えて上部コーナーも真っ正面ではなく斜め外側に向かって伸びているので、フーデットレバーまでのスペースにもゆとりがあります。つまり上部何処を握ってもゆったりしてる。

そしてフーデットレバーのブランケットを握るポジション。リーチが75mm→105mmと伸びて遠くなってる筈ですが、肩が上がってるからか(そして比較的上部に取り付けたからか)遠く感じる事もなく、寧ろここを握ってる時間が増えた程しっくりきます。元々純正バーの違和感に、ブレーキレバーの正面が『真っ直ぐ前方に伸びてる』というのがあって、自分の馴染んだ感覚はやや外側を向き 当然ランドナーバーだから斜め・末広がりに取り付けられている。必然マース型にレバーだと正面まで指先を巻き込む様に握るけど、ランドナーのレバーなら指先はその手前・外側、準じて肘も伸ばすことなくリラックス出来る。遠くにある筈なのに手指を伸ばさなくていいのはこれが要因だと思います。うん、疲れないし具合が良い。

急な上り坂に出くわして下部のコーナーを握ります。これはリーチの差が諸に出て、しっかり懐が深いです。それでもブランケットの時と同様指を巻き込む感じにする必要がないので、バーそのものは勿論ブレーキレバーに指を掛けるにしても奥の方を握る感じにならない。

今度はもうひとつ下を持ちます。これも予想していた通り、グリップエンドまでの距離が長いので小指から後ろに余裕があり安心感が生まれます。純正のバーでも握れるスペースが短いからといってバーを握り損なうミスはまず起きないんですけど、この精神的な安心感は肉体的な疲労回避にも繋がると思う。

今度は少しの上り坂に差し掛かって、不意に上部コーナーに程近い所を逆手に握り変えてました。つまり掌を上にして甲を下に。丁度逆上がりの時の持ち方ですね。これはソノマ純正では一度も実行したことのない握りで且つ昔やった覚えのある握りだったので勝手に盛り上がってしまいました。当然握るスペースが拡がった事、そして肩が上がっているので高さもやや上がったからですね。下から手が伸び易く、力も掛け易くなったからでしょう。

そしていつもマックススピードを記録する急な下り坂へ。ここではいつも握る場所を上部から下部に持ち替えてました。そして指は常にブレーキレバーに掛かった体勢。咄嗟に備えるのは勿論、何処かで必ず減速する必要があるのが分かっている程急な下り坂なんです。しかしここでも不意に握ったのはブラケット部でした。結局ブレーキレバーの取付位置やその向きの変更によって、レバーを引く際に力が掛かり易くなってるんです。その事をここまでの走行で身体も脳も理解しているんですね。『ブラケットから握り込むだけで充分制動力が得られるよ』と。これは大きいですよ~。どうやらポジション的に楽で、運転中最も長く手を置いているブラケット部(うちの近所は田舎でアップダウンが多い)で 十分な制動力が得られるわけです。肉体的には勿論精神的な疲れがどれだけ低減される事か。

また、予め気になっていたことのひとつ フーデットレバーの取付位置ですが一発で探り当てられたようです。特に疑問だった点はブラケットに手を置いた場合のブレーキレバーへの感触と、下部を握った場合のレバーへのそれでした。これは上に合わせれば下が犠牲に、下に合わせれば上が犠牲になりかねない因果があるのではないかと思っていたので自分はどちらを取るべきか? その答えを探すつもりでテストしていました。しかし結果はどっちに対しても不遜無し。自分の手のサイズに感謝とか色々ラッキーもあると思います。

予め気になっていた事のふたつ目。暫く走って疲れた時、バートップに掌を置いて体重を預ける事がありますよね? ハンドルは基本手を添えるだけで体重を掛けるものなじゃないのは重々承知ですが、それでも純正バーで疲れた時は置いている手にかなりの体重を感じてました。これがランドナーバーになれば高さが増して軽減されるだろうと期待してたんです。これは確かに軽減されたと感じています。しかし理由は高さも勿論ですが、それ以上に 上で書いているように握っているスペースが広くなったので体重が掛かる掌の面積も広くなって分散したからと思います。これも体重を預けてる場合に拘わらず、常時得られる大きな利点です。

以上のように、ランドナーバーにしてあらゆる面で効果絶大でした。最初から大きな効果は得られると確信してましたが、これ程とはという感じ。大満足です。



ライトウェイで長らく親しまれているモチーフに、猫の意匠があります。2012年モデルのソノマでは以前より控えめになりましたけど、シートチューブにワンポイント。その事からなんとなく背中を押されたキャットアイのバーテープ。求めた理由の一番は、素材がコットンだったからなんですけどね。



同梱されているCATEYEのバーエンドプラグ。今や自転車ライト等電装アイテムが主力のメーカーですが、以前はバーテープも販売してたんですよね。

長々と記しましたが、このランドナーバー導入によって自分の目指したスタイルにほぼなりました。これによって得られたポテンシャルを存分に堪能したいと思います。
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