精神科ナースマン

精神科で働く看護師さんのブログ

医療における節電の考え方。。。

2011年07月03日 | 医療

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こんにちわ。
nursmanです。

猛暑中お見舞い申し上げます。
いやぁ~、こうも毎日暑いと何もしたくなくなる。
先日、昨年、我が国では、1700名の方が熱中症で亡くなられたということ聞いて、ビックリ仰天
皆様、熱中症にご注意下さい。

3.11の東日本大震災発生の直後から、今回の地震は
スマトラ沖地震に酷似していて、スマトラ沖地震では、その3ヶ月後に本震が起きたプレートの端で本震のマグニチュードマイナス1程度の地震が起きたから、今回もそうなるだろうという記事を読んだ。
その場所とは、千葉県東方沖でM8クラスだと言う。
それが未だ起きずソワソワしています。
しかも、ここ数日、地震の研究している人や地震予知の調査をしている人やいろんなことを感じちゃう人までも
千葉県東方沖や東京湾北部を震源とする大きな地震が発生する可能性が高いと言い出している。
怖いぃ~。

さて、先日から各企業では、昨年の電力マイナス15%の取り組みが開始されています。

日本国中やや節電大会なムードで節電した奴が偉いみたいな風潮になっている気がします。
それが熱中症を誘発しているようで気がかりに思っています。
一方、医療機関では、節電0%でよいということになっている。
つまり、昨年より使っちゃダメだけど、昨年と同じだけは使っていいですよということになっている。
にも関わらず、過剰な節電をしたがって、「病室はエアコンを入れるけどナースステーションにはエアコンを入れないで我慢しろ」なんて言い出す輩まで出てきている。
医療関係者の特徴なのかも知れないけど、自己犠牲的でnursmanは、医療関係者のとても嫌なところだと思っている。
ハッキリ言います。
そんな自己犠牲は、偽善だ。
じゃあ、その自己犠牲で自分が熱中症にでもなったら、誰が患者を診るんだ。
私たちは我慢します。電気も消しますなんて言って、暗がりで作業をして医療事故が起きても患者の為とでも言うのか。

医療では、なぜ節電0%なのか?
答えは簡単、医療の質と安全を確保するためだからです。
もちろん、今や節電は、国民の義務ですから、無駄遣いはいけません。
電気を適切に使いましょうという考え方が重要なのです。

誰もいない医局が電気つけっぱなし、エアコンガンガン。
すぐ引き合いに出されるのが、医局なんだけど、医局だけではない。
日中ほとんど使用されない更衣室も同じ。
それから、トイレが電気つけっぱなしだったり、エアコンの過剰な温度設定。
こういう無駄遣いを避けることが必要だと思います。

人間の行動は、レヴィンの法則に表されるように人間特性と環境に依存して決定されます。
暗ければ、物が見えにくくなります。
文字も見えにくくなれば、読み間違えます。
違う操作や違うボタンを押しても気がつきません。
暑ければ、暑いと感じます。
更に不快な刺激は、作業効率を下げます。
もっというと、不快に感じることは、そのことばかり考えます。
注意力も低下します。
つまり、最低限の環境を用意しなければ、人間のエラーを誘発させるということなのです。

【レヴィンの法則】
  B=F(P,E)
   B Behavior(行動)
   F Function(係数:個人差)
   P Personality(人間特性)
   E Environment(環境)

もう一度言います。
医療機関では、安全確保が第一です。
節電大会や我慢大会はやめましょう。
自己犠牲的な考え方は、偽善です。
ナースセンター、診察室など重要な作業を行う場所では、エアコン、照明は、ちゃんと使うこと。
電気を適切に使うという考え方が最も重要なことなのです。

いつも最後まで読んで頂きましてありがとうございます。。。

 
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