緑の指は永遠の憧れ

亡きお姑様から畑を引継ぎ、この春から右往左往しつつ作業開始。
覚え書きを兼ねアタフタぶりを記していきます。

心配する方とされる方

2018-07-02 13:25:16 | 何ということもないこと
我が娘は、幼少の頃から偏頭痛や弁膜症、
その他原因不明の不調が諸々、
まああきれるぐらいよくありまして。

小1〜2年生で、担任の先生から、
近所に住む普通学級に入れられた
知的障害の子のお世話係に任命されちゃって、
クラスメートが娘をそういう立ち位置と認識しちゃって、
その子のことは我が娘にお任せ〜からの
その子の面倒見てるから一緒に帰らない〜からの
一緒に遊ばない〜とか
学校中を彷徨うその子を休み時間中、探したり
ずっとその子と日直当番組まされて、
当番の仕事を全て一人でやらなくちゃいけなかったり〜で
娘は不登校になっちゃったりして。

とにかく体調不良になりがちで、
学校へも行きたがらなくて
自分としては、上の子に比べて
本当に何倍も心配したし、手がかかったと思うんですわ。

今でもよく夜間救急に駆け込むんだけど
苦しんでるのを慰め励まし世話し
朝まで点滴してるのを、背もたれもない丸椅子で
寒い冬に凍えながら、まんじりともせず見守ったり。

原因不明で右目の瞳孔が開いて見えなくなったり
原因不明で手足が麻痺して、病院通いをしたり
偏頭痛がひどくて、いろんな病院探して回ったり
家でももちろん、具合悪くて寝込んだら
慰め励まし心配し看病し・・・

毎日毎日、日中、小学校に付き添って
夜中に仕事をして、朝、営業さんに渡し
帰ってくるとその仕事の直しや新しい原稿が来てて、
夜中にまた仕事して・・・を
1年間やったり。

もう、本当に毎日毎日
今日はどんな具合だろう?とドキドキしながら
暮らしてきた気がする。

過ぎ行く日々、
頭痛いお腹痛い気持ち悪い
捻挫した股関節が痛い目が痛い気持ち悪い吐く〜の
エンドレス。

学校行きたくない。本当は行きたい。でも行けない。
学校なんて嫌い。でも通いたかった。
修学旅行行きたかった。
卒業式出たい。出たくない。
成人式行きたくない。やっぱり行きたい。
やっぱり会場に入れない。帰る。
でも本当はやっぱり集合写真に混ざりたかった。

同級会に行きたい行きたくない。
頑張って行ってみたらちょっと楽しかった。
けどすごく辛かった。

いろいろな節目に
行きたいと行きたくないが喧嘩してる娘を
見守ってきた。

仕事したい。
やれる仕事が見つからない。やる自信もない。
バイトしたい。バイトしたくない。
バイトやめたくない。でも行きたくない。
バイト先のスタッフさん嫌い。全然わかってくれない。
スタッフさん、お母さんが私の面倒見てないと思ってる。
病院にも連れて行かない親だと思ってる。
そんなことないのに。

でも、バイト先のスタッフとお母さんが直接話をするのは嫌。


そして今日、そのスタッフから私に直接電話が来て
体調のことについて、いろいろお話をするのを横で聞いていて
「直接電話してこないって約束したのに!」と怒る娘。
「スタッフさんだって心配してるんだよ〜」と言う私に
「あ〜もうストレスで胃が痛い〜!」と言う娘。
それを聞きながらベットのワンコを撫で
「首輪のあたりがかゆそうだねぇ」とつぶやく私。

それを聞いて娘が言うには

「最近私が具合悪いって言っても、
お母さん全然気にしなくなったよね〜。
言葉もかけてくれないよね〜。」

「えぇ?そんなことないよぉ。
看病とかだってしてるし、大丈夫?とか
声かけてるじゃん』と反論する私に

「だって、今だって私が『ストレスで胃が痛い』って言ったのに
全然違うこと話してるし。
私が痛いとか言うの嫌いだっていってたもんね
心配とかしてないんでしょ。」






そりゃぁさあ?
毎日毎日どこかしら痛いとか調子悪いとか言われてりゃ
痛いとかもう聞きたくない!って思う日だってあるわけよ。
しかも娘だけじゃなくてお父さんも
毎日毎日腰が痛い首が痛い〜よ。
顔見るたびに痛い痛い言ってるのよ?
同情するしかわいそうだと思うけど
そんな気持ちもたま〜にはさ、
薄れる時だってあると思わないすか?


先日、激しい腹痛と吐き気に襲われた娘を
心配し、何度も吐いたものを処理し、
声かけをし背中をさすり
明け方まで見守り、夜間救急行く・・・と
言いだした娘を連れて病院に行き
痛さに丸まってるのをなんとか車椅子で運び込み
先生に説明し、点滴を見守り、支払いをし
お薬をもらい、家に帰って寝かせたのは私だが
そんなのはノーカウントなのだな。

点滴して家に帰ってからもずっと何日も
お腹の不調と微熱が続いて、
食べ物に気を使ったり
病院に連れてったりもしたが・・・

日常生活でどっか痛いって言ってるのは
口癖のレベルなくらい頻繁だが
そのどれも聞き逃さず、同じような重さで
あたたかい声を掛けなくちゃいけないのか〜
なかなかにきびし〜。

バイトの時とか、外に出かける時ごとに
緊張して、行きたくないとか言いだし
お腹痛いとかいう娘に
無理やりにでも明るく話しをして盛り上げ
いってら〜と笑顔で送り出すのにも、
なかなかにエネルギーがいるのだがな。

確かに、あまり心配してるとか表情に出さなくなったな。
多分、はたから見たら
随分と無情で冷徹な母に見えるだろうなぁ。
苦しんでる最中も、われながらなんか無表情だしな。
なんかね、いろいろ慣れちゃって
この感じだとこうかな〜とか予想する癖がついたし
一緒に騒ぐより、次はどうするか考えてたりするから
冷静になっちゃうし
『あ〜、はいはい、痛いのね〜』って
感じにはなってると思う。

実際、私が横で騒いだってどうしようもないしねぇ。
心配して背中をさすったりして
『吐きそうになるからさすらないで!』とか
余裕のなくなった娘に怒鳴られたりすると
なんかもう、あ〜はいはい〜って気分よねぇ。




母はもともと、まったりと生きてきたのよ。
劇的な感情など、あんまないのよ〜。
喜怒哀楽の少ないタイプなのよ〜。
表情に出ないタイプ?
おかげで顔の小じわはちょっとは人様より少ないと思うわ。
でも人の数倍は心配性だと自認してるのよ。
いろんなことを心配してきたのよ。
内心でね。
顔に出ないけど。


娘のこともちゃんと心配してきたのよ〜。
心配性の全力を挙げてね。

でも心配してないんだって。

親の気持ちなんて子供にはわからんちんなのねぇ。




あ〜キュウリが死にそうで心配だわぁ。