アイを運び続ける女
「わたし、いつまで喫茶店のウェイトレスやってなきゃいけないんだろうな〜…」
と、言いながら彼女は僕の方をチラと見る。
「いくら若く見えるからって私アラフォーだし、年齢的にもそろそろキツイし、
アイ…スコーヒーとかアイ…スティーとか、アイ…スクリームとか… 他人に
ばっかりアイを運んでる場合じゃないんだよね〜」 と言いながら
横長の目でまた僕を見る。
嫌だったら辞めればいいじゃん と言うと…
「そうしたいけど次の就職先がハッキリしないと辞められないでしょ
どっかにいい永久就職先ないかな〜 」
と、目から光線が出そうなくらい大きな目で僕を見る。
ん…と、どっかにあるんじゃない と、言いつつ目をそらす。
しばらくして彼女は、僕の目の前にアイスクリームの入ったガラスの器をドンっと置いた。
なに? これ… と聞くと、
「アイ… スクリームよ、私のおごりだからアイが溶ける前に
残さず全部腹に入れてね」
と言って、少し睨み加減の目で僕を見て、厨房に帰って行った。
テーブルの上に置かれた山盛りのアイスクリームを見て唖然とする僕。
お腹壊さなきゃいいけどなぁ・・・・・と、腹をさすりながら全部食べる決意をする
リバイバル
先月離婚したばかりの女友達に、僕は電話で呼び出された。
今夜は朝まで飲み明かすから付き合って、とのこと。
僕は彼女のマンションに行く途中、レンタル屋で映画のDVDを数本借りた。
離婚の後遺症がまだ残っているならば、朝まで愚痴でも聞かされたら
今夜は朝まで飲み明かすから付き合って、とのこと。
僕は彼女のマンションに行く途中、レンタル屋で映画のDVDを数本借りた。
離婚の後遺症がまだ残っているならば、朝まで愚痴でも聞かされたら
たまらんので、映画を見て回避しようという作戦である。
さぁ、オールナイトリバイバルロードショーの始まり〜。
一本目の映画はこれ。
「あ〜この映画知ってる。昔付き合ってた彼と渋谷で見た映画だ。懐かし〜」
🤓〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👁🗨
映画終了後
「あれ〜 おかしいなぁ…当時はとても面白かったんだけどな、
今見たら大して面白くない。 何でだ? そっか一緒に見た彼のことが、
大好きだったから面白く見れたんだ」
なるほど… じゃ次の映画はこれ。
「これも知ってる 2番めに付き合った彼と池袋で見た映画だ。
確かとてもつまらなかった印象があるけど…」
🤓〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👁🗨
さぁ、オールナイトリバイバルロードショーの始まり〜。
一本目の映画はこれ。
「あ〜この映画知ってる。昔付き合ってた彼と渋谷で見た映画だ。懐かし〜」
🤓〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👁🗨
映画終了後
「あれ〜 おかしいなぁ…当時はとても面白かったんだけどな、
今見たら大して面白くない。 何でだ? そっか一緒に見た彼のことが、
大好きだったから面白く見れたんだ」
なるほど… じゃ次の映画はこれ。
「これも知ってる 2番めに付き合った彼と池袋で見た映画だ。
確かとてもつまらなかった印象があるけど…」
🤓〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜👁🗨
映画終了後
「結構面白いじゃん! こんなに面白いのに当時はどうしてつまらなく
思えたんだろう? そっか… 一緒に見た彼のことそんなに
好きじゃ無かったんだ」
なるほど… じゃあ、次の映画だよ。
「あ~~ これ、評判悪くて大コケした映画。 私、この映画を見ながら旦那と
別れる決心をしたんだっけ」
え… そうなの、大コケしたのに何で見たの?
「考え事をするのに良さそうと思ったんだ。つまらない映画って、ホントに
それにかけた情熱と時間とお金をムダにしてるよね。失敗した結婚と同じだわ。
これ以上ムダにしちゃいけないってこれ見て思ったの」
な、なるほど・・・・ 僕はもう一本用意してあったウディ・アレンの映画の
DVDを出さずに、レンタル袋の奥に押し込んだ。
やっぱり今夜は朝まで付き合うよ。 さ、飲もう!
これ以上ムダにしちゃいけないってこれ見て思ったの」
な、なるほど・・・・ 僕はもう一本用意してあったウディ・アレンの映画の
DVDを出さずに、レンタル袋の奥に押し込んだ。
やっぱり今夜は朝まで付き合うよ。 さ、飲もう!
出演 岬 あおい
戸川純の「好き好き大好き」1985年リリース 愛してるって言わなきゃ殺す!って言うフレーズがステキ! はっきり言って純様の信者でした。 もはやここではなにも語るまい。(長くなるから)そのうちじっくり語ります。 聴くも聴かないも自由。 冒頭のPR部分で、猫ちゃんにものすごく嫌がられてます(苦笑) 嫌われることに快感を覚えるMっ気サイコ才女。猫にまで嫌われるなんてさすがです。 でも純ちゃんは優しいので最後にごめんよ〜って言って、猫を離してあげるとこなんか、カワイイと思うんだけどな〜。