迷走する枕茶屋

時代の流れと自己改革の失敗



自分が正しいと思った事を貫こうとすると、
決まって次のような言葉で、それを遮る連中が出てくる。

青臭い考えだ! それは幻想だ! 理想だけではやっていけない!
いい加減に大人になれ!

理想を追い求めるのを途中でリタイヤしたヤツの言いそうな事だ。
現実の厚い壁に負けて、理想が幻想だったと自分に言い聞かせる。

楽しくないなら楽しくなるまで努力しろ!
好きなことを貫く事だって努力が必要なんだぜ。

関われば関わるほど嫌な面が出てくる。 あらゆる挫折が待ち受け、
自分の力量の乏しさを嫌と言うほど思い知らされるだろう。

それらに打ち勝とうと、必死で頑張ろうとする者を引き摺り下ろすのはやめろ!

青臭い考えと言うのは、実は誰もが心の奥底にしまい込んでいる、
「真実」そのものなのだ。
それを押し殺し、忘れた振りをして、毎日を何気なく過ごす事だけに甘んじる。
その後ろめたさが、真実を貫こうとする者の新芽を引っこ抜こうとする。

 ”自分が出来なかった事を、こんなヤツにやれるはずが無い!”

そう心の中で洩らしながら、「いい加減大人になれ」 と、
勘違いして大人になった奴が言う。
自分が出来なかったんじゃなくて、やらなかったんだろう?

例え失敗しても最後まで逃げることなく、戦い抜いた者なら、
こだわりぬく事が無駄ではないと言う事を知っているだろう。

そして青き志の戦士達を心から応援する。




自分の言葉にただ酔いしれたくて生み出したようなこの文面
今よりちょっと若い頃に 私が書いたものだ


今 これと同じ気持ちで同じ言葉を生み出せるかと言ったら無理である


時代の流れというものは 可能性を一行づつ塗りつぶしていくようなもの

エンディングを迎えた時に 振り返って見ると 

何色に塗りつぶされてきたか確かめてみると良い


脱落した者たちの言葉を集めて 心の拠り所にしている今の私には 

とてもじゃないが 活力を生み出せる源もない



これからは自分の誤魔化し方を また変えていかなければならない
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