認知症と言っても十人十色。
とてもひと括りにはできないと、これまでも書いてきた。
一様に、記憶障害はある。
自分が何歳なのか、わからない。
ご飯を食べたかどうか、覚えていない。
つい今しがた自分が言ったこと、人から言われたことを
瞬時に、きれ~に忘れる。
こういったことは、スタンダードな記憶障害。
認知症の人なら、誰にでもあることだ。
しかし人によって
記憶できること、できないことに違いがあることもある。
たとえば
ユキエは時間の認識はしっかりしているが
未だに自分の母親が生きていると思い込んでいる。
ミネは自分の親や夫が亡くなったことも
自分が今置かれている状況も理解しているが
どうしても時間がわからない。
シュウコは時間も、自分が置かれている状況も理解しているが
なぜか、自分の部屋を覚えることができない。
そしてサナエ。
1日に何度も風呂に入り、洗濯をして
いつも水切れ状態にある困ったサナエではあるが
とりあえず、援助なしでも身の回りのことは自分で行っている。
しかしこのサナエ
なぜか、シャンプーのあとのすすぎを忘れてしまうのだ。
洗髪後、シャワーですすぐことなくタオルで拭き
櫛でなでつけてくるのだろう。
廊下や食堂で会うと、サナエの頭はいつもベッタベタのテッカテカだ。
サナエさん、また頭すすいでないでしょ?
何度注意しても、これを毎日繰り返すのである。
ユキエにしても、ミネやシュウコ、そしてサナエにしても
回線が間違っているなら直してあげたい。
本当なら赤と赤をつなげなくてはいけないところを
彼女たちは青や黄色や黒とつながってしまっている。
それをつなぎ直せばいいだけのことのように思えるのだけれど
認知症はそんなに単純じゃない。
脳の萎縮だとか、たんぱく質がどうのとか
認知症の原因についてはいろいろ解明されているらしいが
人によってこうも違う記憶の仕方を解明できる日は
やってくるのだろうか。
記憶のメカニズムは、果てしなく深い。
とてもひと括りにはできないと、これまでも書いてきた。
一様に、記憶障害はある。
自分が何歳なのか、わからない。
ご飯を食べたかどうか、覚えていない。
つい今しがた自分が言ったこと、人から言われたことを
瞬時に、きれ~に忘れる。
こういったことは、スタンダードな記憶障害。
認知症の人なら、誰にでもあることだ。
しかし人によって
記憶できること、できないことに違いがあることもある。
たとえば
ユキエは時間の認識はしっかりしているが
未だに自分の母親が生きていると思い込んでいる。
ミネは自分の親や夫が亡くなったことも
自分が今置かれている状況も理解しているが
どうしても時間がわからない。
シュウコは時間も、自分が置かれている状況も理解しているが
なぜか、自分の部屋を覚えることができない。
そしてサナエ。
1日に何度も風呂に入り、洗濯をして
いつも水切れ状態にある困ったサナエではあるが
とりあえず、援助なしでも身の回りのことは自分で行っている。
しかしこのサナエ
なぜか、シャンプーのあとのすすぎを忘れてしまうのだ。
洗髪後、シャワーですすぐことなくタオルで拭き
櫛でなでつけてくるのだろう。
廊下や食堂で会うと、サナエの頭はいつもベッタベタのテッカテカだ。
サナエさん、また頭すすいでないでしょ?
何度注意しても、これを毎日繰り返すのである。
ユキエにしても、ミネやシュウコ、そしてサナエにしても
回線が間違っているなら直してあげたい。
本当なら赤と赤をつなげなくてはいけないところを
彼女たちは青や黄色や黒とつながってしまっている。
それをつなぎ直せばいいだけのことのように思えるのだけれど
認知症はそんなに単純じゃない。
脳の萎縮だとか、たんぱく質がどうのとか
認知症の原因についてはいろいろ解明されているらしいが
人によってこうも違う記憶の仕方を解明できる日は
やってくるのだろうか。
記憶のメカニズムは、果てしなく深い。