ずいぶん朝夕、過ごしやすいどころか寒さを感じるようになりましたね。
今回は不妊と体重管理についてお話したいと思います。
痩せすぎでも太りすぎでも不妊と関係があります。
<痩せすぎの方の場合>
痩せたい痩せたいと無理なダイエットをしていると体が飢餓状態になってしまいます。
飢餓状態に陥ると卵巣や子宮など生殖機能は悪くなり、機能が停止してしまうこともあります。
生理が止まったり、排卵がなくなったり・・・という症状がでることがあります。
排卵が止まってしまうと、もちろん妊娠はできませんよね。
また、痩せすぎの方は冷え性になりやすい傾向にあります。
冷えは卵巣や子宮の機能を低下させたり、着床しにくくなることもあります。
もし妊娠した場合でも、BMI17以下の方は母体にエネルギーが少なくなりやすく、流産しやすくなる、という報告もあります。
痩せたい!!と思っても過度な痩せで体調をこわさないように注意しましょう!
<太りすぎの方の場合>
排卵にはホルモンのバランスが大きく関わってきます。
肥満になると、このホルモンのバランスが崩れてしまって、排卵障害が起こりやすくなってしまいます。
その原因の一つに卵胞ホルモンが脂肪のなかに蓄積されてしまって排卵しにくくなることがあげられます。
特に下半身が太っている方は下半身の血行が悪くうっ血やむくみがみられ、骨盤内の血流が滞り、子宮内の環境が
悪くなりやすくなります。
また、排卵は脳の視床下部から脳下垂体に卵子を成熟させるためのホルモンが分泌されて始まりますが、肥満になると、視床下部や下垂体からのホルモンの分泌が悪くなり、排卵障害が起きることがあげられます。
肥満の方は妊娠中にも様々なトラブルを引き起こすリスクが高くなります。
高血圧やむくみ、タンパク尿が出たり、お母さんは太りすぎて体が大きいのに、循環が悪く、赤ちゃんは栄養不足でとても小さい、という場合もあります。
出産の時に、産道が狭くて赤ちゃんが通れなかったり、陣痛が弱く、赤ちゃんを押し出す力が足りないことも肥満妊婦さんにはよく見られます。
肥満の人は少しずつ体重をコントロールしてゆきましょう
BMI値が18~24ぐらいが目標となります。(厚生労働省基準)
{im太り過ぎ(BMI 30以上)、やせ過ぎ(BMI 15未満)
みなさんはいかがですか??
肥満傾向、痩せすぎの傾向のある方は、食生活や運動のバランスを見なおしてみましょう。
妊娠しやすい体作りを目指して私達と一緒に頑張りましょうね
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