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体外受精治療中の自己注射について

皆様、こんにちは

体外受精をお考えの方は、通院の頻度は お薬はどれくらい使う 費用はどれくらいなどなどたくさんの気がかりがおありと思います。
その中から、今日は看護部より治療中の注射の方法についてお話させていただきたいと思います。

当院では、低刺激法と言ってお注射をたくさん使わない治療をしていることが多いですが、その場合でも一周期中に平均2~4回はお注射が必要になってきます。
ほとんどのお注射は診察で来院した時にさせていただきますが、場合によっては注射だけで来院いただかないといけないこともあります。
比較的来院が容易な方はご来院いただく形で大丈夫ですがお時間に余裕のない方、遠方から通院の方々にとって大切なお注射とはいえ、お注射のためだけに来院されるのは大変なことと思います。

そのような方にはご自宅でお気軽にお注射をしていただけるようにペンタイプのお注射もご用意しています。



下の写真のように注射器本体自体に目盛りがついており、あらかじめ医師に指示された投与量に目盛りをあわせて下腹部あたりに注射します。



針も非常に細いものを使用しています。
下の写真のように10円玉と比べていただくと、大体の針の細さを想像していただけると思います。
薬液が注入される際の少量の刺激のみで針を刺す痛みはほとんど感じません。



数年前までは注射のためだけでも通院が必要だったのですが、このようなペンタイプの注射の登場により通院が難しい方にも治療を受けていただきやすくなったのです。

しかし、なかにはこまめな通院も難しいけど、費用は少しでも抑えたい!!とおっしゃる方もおありと思います。
そのような方には従来の注射器を使ってのお注射をしていただくこともできます。
注射液を溶かしたり、吸ったり、針を変えたり、ということを考えるとペンタイプの注射を使う方が安全ですが、ご自宅で「自分で筋肉注射を試みたい」という方もいらっしゃいますので、その場合は看護師が丁寧に説明し、練習もしてから持ち帰って頂けます。
「まめに通った方が、コストが安いわ! 自己注射もコワイし!」ということで通っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、振り返ると、往復の電車賃、通院に要した時間などから「ペンを使った方がよかった」と思われる場合もあります。
ご自身の置かれている状況や条件をよくよくすりあわせして、ご自身にベストな方法を選択してくださいね。

どのような状況の患者様にも、費用面、精神面で少しでもご負担が少ないベストな方法で治療出来るように援助させていただきたいと考えております。
何かご質問、気がかりがおありの場合はいつでもお気軽にお声かけください。

今後、体外受精へのステップアップをお考えの方には前もってARTセミナーを受講いただいておりますが、ご都合で直接お越しいただけない場合はこちらより録画したものをご視聴いただくことも可能です。
治療中のスケジュールについてのお話なども入っておりますので、ぜひご覧ください。
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