私たちが日ごろ口にする野菜は、ルーツを辿るとその多くが外国から入ってきたものであることをご存
知でしょうか。例えば、よくスーパーマーケットなどで見かける長芋、大和芋、つくね芋などの山芋は
中国や東南アジア等が原産の外来種で日本で栽培されるようになったものです。
一方、日本で古来より滋養強壮食として珍重されてきたのが日本原産の「自然薯」です。
日本で自然に自生している山芋で「自然生」とも呼ばれます。
自然薯は山野に自生する天然の山芋(近年は技術進歩で栽培が可能に)で長芋に比べて地中深く1m
に達し、非常に生命力が強い芋です。
そして、この自然薯のパワーが次のような効能を発揮します。
滋養食として…
たんぱく質、ビタミン、ミネラル等その栄養価はもちろんのこと消化酵素アミラーゼを豊富に含み、一緒
に食べた食品の消化も促すことで栄養効率を高め、胃腸をはじめ内臓全般に幅広く効用をもちます。貧血、
高血圧予防、神経痛、腸がンの予防に役立つと言われます。
強壮食として…
強壮の効能は自然薯のヌルヌルにあります。この成分中のムチンという物質はたんぱく質を無駄なく活用させ新陳代謝が細胞の増殖機能を促進し、常食すると基礎体力を増強し、虚弱体質、呼吸器障害、ノイローゼ等に効果があると言われます。
強精食として…
強精の食としては殊に有名な自然薯。その秘密は生殖能力を高めるアルギニンを豊富に含有するととともに多彩な酵素が生態の生合成力を高めて精力、スタミナの増強に効果を発揮すると言われています。
自然薯は12月~2月頃の冬が旬、これからの季節にいろんな料理で味わってみてください。
皮をむかずに食べるのが風味を生かすコツ。たわしで表皮をよく洗って水気を切り、そのまま調理をします。「とろろ芋」などですりおろしたときに出るアクは活力のある証拠、長寿に役立つとされますので皮もアクも丸ごといただきましょう。
栄養相談ではこのような身体のケアに役立つ食材の紹介や料理法などもお伝えしています。
来月の栄養・遺伝セミナーは1月28日(土)15時~開催いたします。
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