今日は鍼灸部より、東洋医学の視点から「なぜ病気になるのか」を書かせて頂きます。
人は簡単には病気にかからないような力を持っています。また、病気になった時は治ろうとする力を持っています。抵抗力や自然治癒力といわれるものです。東洋医学ではこれを「正気(せいき)」と言います。
病原性の細菌やウイルス、あるいは急激な気候の変化は人体に悪い影響を及ぼします。悪い影響を与える邪悪な気ということで、体を悪くする原因になるものを「邪気(じゃき)」と言います。
生気がしっかりしていれば、抵抗力や治癒力が強いため、邪気に攻撃されて体内のバランスが崩れても、もとに戻すことができます。この自己調節機構を「正気の力」といいます。
たとえば、高齢者の多い施設でインフルエンザが大流行した時、インフルエンザにかかり亡くなった人もいますし、全く平気だった人もいます。なぜでしょうか・・・。
これは一人一人が持っている正気の力の違いが発病するかしないかを決め、発病しても治るか治らないかを決めているからです。問題は邪気にあたるインフルエンザではなく、正気の力の方なのです。正気が邪気に負けると病気になります。東洋医学の考え方の基本はここにあります。
人間は基本的には治る力を持っています。東洋医学の役割は正気をひき出し働きを助けることで、病気からの回復を補助することにあります。
当クリニックの鍼灸を継続しご利用頂いている患者様から「昔は冬になると風邪ばかりひていたが、鍼灸してから風邪をほとんどひかなくなった。ひいても軽く済みます。」という声を多く頂きます。鍼灸師一同、今後もご来院くださる皆様のお体に正気が満ちますよう精一杯施術させて頂きます。皆様のお越しを心よりお待ちしております。また何かご質問等がありましたら、いつでも声をお掛けください。
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