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男性不妊と心理

皆様こんにちは。長い冬もようやく終わろうとしていますね。
さて今回は、男性不妊と、それに伴う男性の心理についてお話したいと思います

ご存じの方もおられるかもしれませんが不妊の原因の半分は男性側にあるといわれています。
なかなか妊娠ができないと、女性は自分に何か原因があるかもと思い積極的に受診しますが、男性は自分は大丈夫と思い、受診に消極的な傾向にあります
女性の検査を先にして、問題がなければ男性の検査を、という流れでも構いません。
ただ、年齢やいろんな諸事情で妊娠をお急ぎの方は、ご夫婦の検査を同時進行で行うことをお勧めします。

しかし、男性の中には精液検査をすることに抵抗がある方もおられると思います
女性側に問題がある場合、生理不順や腹痛など何か症状がありますが、
男性は精子の状態をみないとわかりません。
男性は病院に行くことに恥ずかしさを感じたり、病院に行くことが苦手な方もいるでしょう

男性の検査は女性に比べて簡単で、精液検査や感染症採血でほぼ終了です。精液検査は持ち込みも可能なので、実際来ていただくのは採血の時のみとなります
婦人科に足を踏み入れるのを躊躇されるご主人様もいらっしゃいますので他の病院で採血して結果を奥様にお持ちいただく形でも構いません。

精子の問題には、精子の数が少ない乏精子症や、精子の運動率が弱い精子無力症、精子が一匹もいない無精子症などがあります。


精液検査で何か問題があった場合、男性はどう感じるでしょう
男性はいつでも強くありたいと思うものです。
男ととしてのプライドが傷つけられ、自分を否定された気分になりとてもショックを受けます
自分に自信を無くし、治療や夫婦生活に対して消極的になるかもしれません。また、女性側も同様に落ち込み、無意識にパートナーを責めるかもしれません。
これではお互いの関係が悪くなり、前向きな気持ちで治療に進めませんね。

現実を受け止め、お互いを労わりあって解決への道を一緒に探していく姿勢が大切です。
そのためにも、普段からの夫婦のコミュニケーションが大事かもしれませんね

当院では精子に問題があった場合、男性外来の受診をお勧めしています。
泌尿器科の専門医師がより詳しく検査を行い、原因から今後の治療方針を提案します。
自分に原因があるからと落ち込み、そこで諦めないで下さい。
検査を受けることでいろんな可能性が見えてくると思います。

皆さんの中には、精液検査のことをなかなか夫に言い出せなかったり、
どのように伝えたらいいのかわからない方もおられるかもしれません。
そんな時は看護スタッフまでご相談して下さい。
皆さんの夢に一歩でも近づけるよう、私たちも一緒に考え、サポートしていきたいと思います










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