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遺伝のはなし#9:よくある相談②「流産と染色体検査」

みなさま、こんにちは
「遺伝のはなし」では、みなさまからよく寄せられるご相談の内容を前回からご紹介しています
今回は「流産と染色体検査」についてです

妊娠・出産を望んでおられるみなさまにとって、流産というのはあまり想像したくないことかと思います。
ただ残念ながら現実には一定の割合で起こってしまいます。
そこで我々が、患者さまの体と心の状態を安定させるお手伝いをさせていただきます。

流産を経験された方からは「何が悪かったんだろう?」
「私が○○しなかったから?」
など、ご自身を責めるお気持ちをたくさん伺います。
そのようなお気持ちになられることは、とても自然なことです。

実は流産の多くは「偶然」おこると言われています。
というのも、赤ちゃんの設計図である染色体がご夫婦からうまく伝わらないことが原因で赤ちゃんがうまく育てなくなるのですが、この現象は誰にでもおこる、防ぎようのないものなのです。

赤ちゃんの染色体検査をすれば、染色体に異常があったかどうか、それが偶然おこったものかどうかを知ることができます。
原因が特定された場合には、次の妊娠がうまくいくかどうかを予測する参考になります。
中には流産しやすい体質である可能性が発覚することもありますが、その場合にも、次の妊娠に向けてどのような可能性や選択肢があるのかを考えることができます。

医師から流産された方に染色体検査をご提案させていただくことがあります。
遺伝カウンセリングでは、染色体検査を受ける前後の方を対象に、検査について理解するためのお手伝いをさせていただいています。


「染色体検査を提案されたけれど、どうすればいい?」「以前受けた染色体検査で異常があった、次の妊娠への影響は?」といったことについて、詳しいご相談を希望される方は、ぜひ遺伝カウンセリングをご利用ください。
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