おはぎのブログはじめました!

畳屋おはぎのたたみブログです。お問い合わせはこちら!
htt24341@proton.me

畳雑学メモ ~灯芯引き~

2012年08月22日 | 畳(たたみ)
奈良県生駒郡安堵町は、岡崎川・大和川・富雄川の合流する低湿地帯にあります。

この湿地を利用したイ草栽培が江戸時代から盛んになり、このイ草から灯芯 (イ草の表皮
の中にある「ズイ」の部分を取り出したもの) の生産が重要な産業でした。

しかし灯芯の需要が次第に減少し、1968年ごろにはイ草栽培は途絶えてしまいました。

そのため、今では他県から仕入れたイ草を使って灯芯が作られ、寺社の灯明用・採墨用
(墨のスス作り)・茶事用の長灯芯・和ろうそくの芯として使われています。

この灯芯は近くの東大寺や元興寺にも献納され、お水取りや地蔵盆といった伝統行事を
支えています。

安堵町歴史民俗資料館・イグサ植え

 

安堵町歴史民俗資料館・イグサ刈り


刈り取ったイグサ (畳表に使うイ草より太くて短い)


灯芯


灯芯引きの様子


お土産 灯芯

 

お土産 イ草筆





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする