「平成最後の」と付くと何を書いたら良いのか、アップする内容を考えてしまいましたが、前回のblogに書いた土偶のことについて聞かれることがありましたので、もう少しだけ合掌土偶のお話しの続きを書かせていただこうかなと思います
参考資料:八戸市HP
青森県八戸市の風張1遺跡から出土した合掌土偶は、竪穴住居跡の住居壁面に寄りかかるようにして確認されたそうです。
参考資料:八戸市HP
土偶は、一般的に捨て場や遺構外からの出土例が非常に多いそうですが、住居の片隅に置かれた様な状態で出土した例は非常に少ないそうです。しかも破損した部分は、修復しながら大切に使われていたような形跡があったそうです。
さてさてこちらの合掌土偶は、とても変わった形をしていると思いませんか?!
手を合わせているのはわかるのですが、立ち姿ではなく、体育座りのような形です
東北北部では、縄文時代後期後半は妊婦を表現しているものや蹲踞(そんきょ)姿勢でポーズをとる土偶が出現しており、この土偶も座産(座った状態でのお産)の姿勢をとっているのではないか?とも言われているそうです。
かなり前のお話しになりますが、皇太子徳仁親王が八戸を訪れられて、この合掌土偶をご覧になられた時に、「この独特の姿勢は、無事に子供が生まれるようにと妊婦が祈る姿とも出産を模した姿とも言われています。」との説明をお聴きになられて、非常に関心を寄せられたそうです。
八戸でこの土偶をご覧になった皇太子様に八戸市長がレプリカをお贈りした直後、皇太子妃様が愛子様を身ごもられたという慶事があり、当時メディアで沢山紹介されておりました。
新天皇に即位される皇太子様と合掌土偶のお話しが無事につながったところで、平成最後のblogを締めくくらせていただきます笑
令和の新時代もよろしくお願いいたします