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俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

家具を使ってくださる方を探しています

2022-02-23 | 島暮らし術

引っ越しに伴い、何点か家具を使ってくださる方を探しています。

追記:2/24 10:00 ①棚と③食器棚は売約済みです♡

追記:2/24 10:15 ②TV台も売れました!完売御礼です。

①棚 横120㎝×高さ80㎝×奥行40㎝

※けん玉他上にあるもの及び収納物はつきません

前面は手前にパかっと開きます。

上の段左右は手前に引き出す収納スペースです。

下段左右は観音開きです。

下段中央も観音開きです。

上段にはケーブル類を通す穴が開いてます。

我が家では無線LANのケーブルを通してました。

 

②TV台 横180㎝×高さ52㎝×奥行45㎝

※ミズダコやキリンなど装飾品は付属しません

足がおしゃれです。

真ん中は手前に引き出すスペースです。

もともとCDやDVDを収納していましたが、現在は醤油やみりんなどの調味料、ワインの保管場所となっていました。

こちらも左右は観音開きです。

 

中央下段は手前にバタンと開きます。

蝶番を変えたのであまりスムーズに閉まらないですが、優しい気持ちで見てやってください。

③食器棚 横118㎝×高さ210㎝×奥行45㎝

※精米機や食器などは付属しません

前面のドアがスライドするようになっています。

反対側に動かすとこんな感じ。

擦り傷などはかなりあるので、あまり気にしない方もしくは塗りなおして使うことを楽しめる方にお勧めです。

 

欲しい方がいらっしゃったら先着順でお譲りします。

①~③各1,000円です。

※お引き取り海士町内限定 希望があればご自宅まで運びます

 

お申し込み方法:メールでお知らせください 

rantiki2001アットgmail.com

 

ご応募お待ちしております(^_-)-☆

 


ワイン農家を目指します

2022-02-20 | 日記・エッセイ・コラム

前回の続き。

2022年の3月終わりごろ、私たちは約11年半暮らした島を離れて

岡山県の吉備中央町という町に移り住むことにしました。

 

その変化にはいくつかの側面がありますが、まずは仕事に関していうと、 

「ワイン農家」になることを目指して新しい生活を始めます。

畑でブドウを育て、そのブドウでワインを醸造する。

そして出来上がったワインを自ら販売していきたいと考えています。

とはいえ、そのワインが出来上がるのは早くても5年後。

いろいろなことを学びながら、キャリアがスタートする頃には40代も半ば過ぎ。

そこから一生続けることになる仕事を、今から始めようとしています。

 

ワインを造りたいと思った一番大きなきっかけは、2019年に3か月だけ暮らしたフランスで見た光景でした。

地域の中にワイナリーがあり、友達が集まり、美味しいフードと音楽がある。

ワインを通じて国籍も年齢も性別も関係なく人と人がつながれる瞬間は本当に輝いていました。

 

もちろんそれだけではありません。

海士町で魚の仕事をしてきた中で、自分の関心が「いかに旨い魚を食べるか」から「地域の食」へと

広がってきたことを実感していたのです。

その結果が「給食」だったり、「まるどマーケット」でした。

地域に暮らす人がそれぞれの特技を発揮して作り出した「食べ物」が、さらに混じりあってその「地域の食」を作っていく。

今度はその様々な食を包み込む存在である「酒」、それもワインを造ってみたいと思ったのです。

「地域の食」には土地の風土が大きな影響を与えることは間違いないのですが、その上に築かれた人の営みにこそ

面白みがあるなーと思っています。

そして、「職人」的な働き方の面白さに気がついたことも大きな変化でした。

水産加工の仕事では、先人たちが積み上げてきた知識を踏まえたうえで、最も美味しくなる仮説を立てます。

その結果を観察し、(要するに食べるわけですが)また仮説を立てて検証する。

いつまでも終わりのない探求が、どうやら好きみたいです。

ワインは原材料が「ブドウ」だけ、たった一つという究極にシンプルなお酒です。

しかし、だからこそ「営み」が大切になってくる。

そんなところにワクワクしています。

 

 

まだまだ先の長い話ですが、将来の夢は「ワイナリーに併設したB&B的な宿(シャンブルドット)で

お客さんと一緒に地域の食を味わいながら旅の話を聞くこと」です。

30歳の時、海士町に来る前に夢見ていた景色は

「仕事帰りに釣り糸を垂れ、釣った魚を捌いて妻と晩酌をする」でした。

この夢は100回くらい実現したので、そろそろ次の夢に向かって行きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


これから先の10年間の物語

2022-02-11 | 島暮らし術

このブログを始めてもうすぐ11年になります。

横浜からこの海士町に引っ越してきたのが2010年の9月のこと。

その間に有ったいろいろな出来事を綴ってきて、記事の数は千を越えました。

いろんな人との出会いに恵まれ、最高に幸せな島暮らしを送ることができました。

 

 

2022年の3月の終わりごろ、私たち家族は島を離れることを決めました。

そして、岡山県のほぼ中央に位置する小さな町で新しい暮らしを始めることになります。

 

これまで本当にたくさんの方に良くしていただき、感謝が絶えません。

できるだけ自分の口で直接お礼を伝えたいと思っていたのですが、

ガラッと生活様式とやらが変わってとにかく人に会わない生活に

なってしまっていることもあり、まだまだ伝えきれません。

機を逸したまま時を迎えるよりは、との想いもありここに書かせていただくことにしました。

 

とはいえ、約1か月半のあいだはいつも通り魚にまみれて生きていますので

見かけたら声をかけていただけると嬉しいです。 

 

これからの暮らしのことはこれから少しずつ書いていこうと思います。

 


第10回まるどマーケットが雪の降る中開催されました~

2022-02-05 | 海士の食

2022年2月5日(土)、毎月第一土曜日恒例のまるどマーケットが開催されました。

今回は冬の強風対策として隠岐神社前の「お土産と手仕事の店 つなかけ」さんに会場を移して行いました。

朝起きた時の自宅前はこんな感じ。

当日は西風8mの強風が吹き、前夜からの雪も相まっていつもの会場だったら中止していたところでしたが、

周りの建物が壁になって風を抑えてくれました。

時折、晴れ間ものぞき。

漁協ブースでは今の季節に最も喜ばれるであろう「あら汁」を提供しました。

おおよそ50人前を目安に大鍋で炊きました。

使ったあらはヒラスズキ、マダイ、チダイ、レンコダイ、ヒラマサ。

野菜は志賀さんの白菜と福井小学校(!)の大根。

ちょうど大根を買い出しに行ったらかわいい売り子さんが法被を着て頑張ってたのでこちらに。

小学校で野菜作って直売所で売ってるって、よくないですか?

そしてこちらが完成したあら汁。

MY容器持参のお客様はおかわり無料にしてたんですが、反応してくれて嬉しかった~!

おかげさまで目標の50を少し超えたところで容器と箸がなくなって完売しました♪

 

お隣はアヅマ堂さん。

いつものことながら、写真を撮ろうと思ったころには商品が無い・・・

今回からケーキの包装を紙に変えて脱プラされてました。

いつも少しずつ、できることから良いと思えることを実践されていてすごいなー。

反対のお隣はイカ焼き。

「紺屋」さんで関西風のイカ焼き初体験のつもりが、こちらも人気で食べれず。

イカとお好み焼きに似た記事をアツアツの鉄板でジューっと挟みます。

匂いと音だけでも最高でした。

受付ブースはここ最近「大人の島留学・島体験」で島に長期滞在に来ている方々に助けられてます。

カオコイコーヒーさんはグアテマラとエチオピアの2種。

今回はエチオピアをチョイス。

フルーティーな口当たりとキレのある酸味が好きでした。

REICUREIさんは豚大根カレーとイカココナッツカレー。

最近はお米やターメリックも自分で作ったもので提供していて、こちらもどんどん進化している!

こちらは制限時間内にデコピンでチロルチョコを穴に落とした数だけもらえるという屋台。

客引き上手な商人が盛り上げてました。

即興漫画「ずっこけ堂」さん。

お題を言う、もしくはカードを引いて出たお題で描いてもらえます。

私は「あら汁」とカードに出た「四万十川」で描いてもらいました。

相変わらず、すごいいい。

つなかけさんはシュークリームとパイ。

家族が購入してくれていたので家でゆっくり食べれたのですが、小倉餡クリームがとても美味しかったです。

海士物産では定着してきたサザエコロッケの販売。

さっと片手で食べれるアツアツのフードはいいですねー。

そして隠岐島前高校の地域国際交流部ブースでは交流があるミクロネシア連邦の紹介!

お土産の胡椒も販売されていたのを後から知って残念。買いたかった(-_-;)

悪天候にもかかわらず多くの方に立ち寄っていただき、ありがとうございました。

次回は3月6日(土)、会場はつなかけ前にて開催予定です。

 

漁協ブースからは解禁直後のいわがき「春香」を販売予定!

おたのしみにー!


2021年の出来事

2022-02-01 | 島暮らし術

2021年に起こったこと、考えたこと。

以前書いたように、思うように身動きが取れない中で飲んだり食べたりばっかりが目立つ1年だったわけですが、

ワイン以外もまとめておこうと思います。

極私的2021年の出来事ベスト10(順不同)

・鳥取県智頭町への旅

・domaine tettaに行く旅

・Entô開業からのまるどマーケットコラボ

・またしてもホーラエンヤ中止

・8月の豪雨災害

・お盆は徳島で&祖母が亡くなる

・海士町複業協同組合&大人の島留学・島体験 

・長男がミニバスを始める&次男が神楽を舞う

・ラ・グランド・コリーヌを訪ねた旅

・まるどマーケットで大敷コラボ&シロカジキを捌いて丸ごと食べ尽くす

 

それでは、ひとつずつ振り返り。

 

 

・鳥取県智頭町への旅

最近の仕事についてポッドキャストでお話ししてます

という記事にも書いたのですが、

徳島県神山町の農業の会社「フードハブ・プロジェクト」で共同代表 支配人 を務められる真鍋太一さんや、

フードスタディーズを専門に研究されている鳥取大学地域学部 准教授の大元鈴子さん達と美味しく楽しい時間を過ごしました。この時間を通じて、地域の食を支える「もの」は何なのか、ということに思考をめぐらしました。

経済的な価値だけではあらわせないさまざまな活動の存在意義と継承。

まだまだ答えには全然到達していないけれど、現時点では「評価」の周りに何かありそうだ、という気がしています。

そして、自分の関心が「魚食」から「地域の食」に広がってきていることを再認識しました。

 

・domaine tettaに行く旅

将来はワイン造りをしたいとワイナリーへの道に書きました。

「酒の記録」という名を冠した日々の鍛錬を通じて自分が美味しいと思えるワインを作っている人に会いに行くことをし始めました。

地域に様々な食を生み出す「人」がいて、それらをつなぐ存在として「酒」がある。

フランスで滞在していた時に見た光景に強く惹かれています。

いろいろお話を伺うことができて、自分の想いにぼんやりと輪郭ができてきました。

 

・Entô開業からのまるどマーケットコラボ

島にできた新しいホテル、Entô.

先日のテレビ放送で松潤が訪れたことでも話題になりましたよね。

ジオホテルEntôの食事は海士町の食材をふんだんに使ったコース料理が楽しめる 

にも書いたのですが、食事を通じて地域を感じてもらうことってまだまだ可能性がありそうですよね。

まずは宿泊先で美味しい食事をいただいて、次の日にその食材の生産者を訪ねさせてもらうなんて贅沢だなーと思います。

そして、Entôとコラボしてエントランスで島のマルシェをできたことも面白い取り組みでした。

「食」を通じて多様なプレイヤーがもっとつながりあうと楽しい世界が広がると感じています。

 

 

・またしてもホーラエンヤ中止

2015年にも悪天候で当日に中止が決まってしまった、豊田地区の伝統行事「ホーラエンヤ」。

今回はコロナウィルスの感染拡大を受けてまたもや中止に。

それでもまた新たな漕ぎ手たちとつながることができたことに感謝。

悔しかったけど、旨い酒を飲むことができた。

いつか、必ず。

 

 

・8月の豪雨災害

観測史上最大の豪雨で道路の冠水や土砂滑りなどが多発。

全国ニュースでも取り上げられるほどの規模の自然災害を目の当たりにして、「無常」を感じる。

 

・お盆は徳島で&祖母が亡くなる

2年ぶりに親族が顔を合わせることができた。

その喜びと、失ったものに気づく。

親の人生と、自分の人生と、わが子の人生が交差するわずかな時間をどう過ごすべきか。

 

・海士町複業協同組合&大人の島留学・島体験 

地域へ「移住」する時代から「滞在」する時代へ。

近頃さまざまな「境界」が溶けていく感覚がある。

いくつかの仕事を組み合わせて働く「マルチワーカー」を募集している複業組合

1年だったり3か月間だけ「島に住む」大人の島留学や島体験という動きがある。

かつてのように「どこ」の「何をしている」「誰」ではない生き方が増えてきた。

この2年間何かをしてこなかった今、何をするかを考えさせられる。

 

・長男がミニバスを始める&次男が神楽を舞う

日々成長していくわが子を見ながら、常にその暮らしがありがたい環境によるものであること

に自覚的でいたいと思う。

選んだもの、選ばなかったもの、選べなかったもの。

 

 

・ラ・グランド・コリーヌを訪ねた旅

ワインを作る人を訪ねる旅、第2弾。

畑や醸造場を見せていただき、具体的な数字を教えていただく中でワイン造りのイメージが少しだけ湧いてきた。

何より、日本でワインを作る理由というか、日本で作る理由があるワインというか。

そしてワインショップやレストランの方々ともお話しさせていただく機会があり、

美味しいワインをたらふく飲んだのでした。

 

・まるどマーケットで大敷コラボ&シロカジキを捌いて丸ごと食べ尽くす

11月のまるどマーケットでは定置網の漁師さんたちが船に乗って会場に魚を持ってくるという

最高のシチュエーションの中、買った魚の下処理をひたすらするという完全裏方仕事に没頭しました。

魚を自分で捌く楽しみを知ってもらうことも大事ですが、その前に魚の美味しさにもっと触れてもらうことはもっと大事だと思います。

島に来たときは魚のことをほとんど知らなかった自分ですが、漁師さんにいただく大量のお裾分けと格闘した結果

得た知識や技術を使って人を幸せにできるなんて本当に嬉しいことです。

そういった意味では、巨大なシロカジキと向き合うことができた経験は本当に自分が活きた瞬間でした。

魚の命をいただくからには ~シロカジキをみんなで食べたい

 

 

と、そんなこんなで結局魚とワインのことばかり考えている1年間だったと言えるのではないでしょうか。

さあ、2022は何を楽しんだ年にするのか、ワクワクしています。