天気のいい日に海辺でアラ汁を作って飲むという、最高に楽しい時間を過ごせたのでお伝えしたい。
会場は海士町の北側、豊田地区にある明屋海岸。
ここは美しい景色が楽しめるだけでなく、キャンプ場にもなっていて炊事場が併設されている。
「大人の島留学」と「島体験インターンシップ」というプログラムのオリエンテーションの一環で、
参加者たちに島を感じてもらうために企画を考え、みんなで島の素材を使った食事を楽しむことにした。
テーマは「記憶に残る昼飯を食おう」。
作業手順をざっくり伝えると、班ごとに早速動き出す。
島に若者の活気が・・・!
この日の食材は、魚のアラとネギ。
味噌と下処理に使う塩も含めてすべて100%海士町産。
ちなみに、魚はマダイ、ヒラスズキ、ヘダイが入っていました。
班の中でアラを掃除する人と、火を起こす人に分かれて作業。
焚きつけは隠岐神社の境内で拾ってきた松ぼっくりと、松葉。
この日は風が強く吹いていたので、漂着物を拾ってきて風防を作る班も。
なかなか素敵な遊び心。
オリエンテーションを運営する側も参加者として入ってもらう。
火の番の仕方に性格が表れていて面白い。
余裕のある人には磯で食材をとってきてもらったり。
旨味に幅が出ます。ハバノリだけに。
アラ汁のポイントは、ひたすらアクをとること。
味噌はある程度のボウルで溶いてからいれるなど、この班は全体的に手際が良かった。
最後に味噌で味付けをするとき、何度も自分の舌でチェックして味を決めるように伝えた。
決められた分量ではなく、自分で感じて決めることが大事だと思う。
そしていよいよ完成~!
班ごとに好きな場所を選んでランチタイム。
ご飯の美味しさは外で食べると150%増し、空腹で200%増し、いつもの3倍は旨いはず。
芝生に座っていただきます!
アラ汁にあわせておにぎり弁当をオーダー。
海士では定番の岩のりを使った爆弾おにぎりと、玄米おにぎり。
おかずも美味しかったー。
みんな綺麗に身をほぐして食べ、骨だけになりました。
食べ終わってから、この研修で伝えたかったことを少しだけ話させてもらいました。
自分の体は、自分が食べたものでできていること。
だから「同じ釜の飯を食う」ことで同じものが体の中に生まれること。
だけど、それぞれが違うこと。
そして、その人たちが集まって島を作っていること。
みんなでアラ汁を作りながら、限られた条件の中でどう楽しむかをチームで考えることができていたように思います。
私の中では記憶に残る昼飯になりました。