9月28日(水) 「鹿の王 生き残った者」(上橋菜穂子著)
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。
この作品が「2015年本屋大賞」に選ばれたことにより著者を知った人には、是非、『守り人シリーズ』や『獣の奏者』から読んで貰いたいと思います。これらの作品の方が著者らしさが出ているし、何より読み易く、面白い!
初めて上橋作品に触れるには、この本は敷居が高いように感じます。(かなりのボリュームだし、医療系知識を含み、登場人物も多く複雑です) カスタマーズレビューに書かれていたがその通りでした。
10月4日(火) 「書店主フィクリーのものがたり」(ガブリエル・ゼヴィン著)
その書店は島で唯一の、小さな書店―偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは―いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を独りで育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し…人は孤島ではない。本はそれぞれのたいせつな世界。これは本が人と人とをつなげる優しい物語。
いろんなものが詰まった素晴らしい作品です。たまたま図書館で見つけた本です(この下の作品も)が、本の中でも取りあげられる『あなたに似た人』(ロアルド・ダール著)や『善人はなかなかいない』(フラナリー・オコナー著)が気になって仕方ない。
また、同じ早川書房の『ブリキの馬』(ジャニス・スタインバーグ著)や『罪人を召し出せ』(ヒラリー・マンテル著)も別な意味で気に待った。
10月12日(水) 「ガーンジー島の読書会」(メアリー・アン・シェイファー アニー・バロウズ著)
一冊の本をきっかけに、ガーンジー島の人々と手紙を交わしはじめたジュリエット。
そこで彼女が知ったのは、大戦中ナチスに占領され不自由な世界を強いられた島民の心を支えた“読書会"の存在だった。
シャエファーの本来の夢は本を書くこと。図書館で開いていた読書会が力となり励ましになったという。この本の完成を待たずに亡くなる。彼女にとって最初で最後の作品である。姪にあたるアニー・バローズがこの本の完成に共著者として深く関わる。
「戦争という過酷な現実とともに、のどかだった島にも容赦なく訪れた死と隣り合わせの、きびしくつらい日々。それを乗り越えるために何よりも助けになったのは、仲間たちのあいだに通う愛情、知恵やユーモア、より高きものに対する憧れ、そして読書でした。本というものがもつ可能性を、これほど自然な説得力をもって伝えてくれる作品も、あまり類がない」(訳者あとがきより)
書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」を運営しております、和氣と申します。
今回レビューを拝読し、ぜひ本が好き!にも書評を投稿していただきたいと思いコメントいたしました。
本が好き!URL: http://www.honzuki.jp/
(無料会員制サイトです)
弊サイトにはその名の通り、本好きが多く投稿しており、交流することで今までにない本と出会えます。
ご自身の書評サイトと併用で利用されている方も多いです。
(弊サイトの書評掲載画面に、貴ブログへのリンクを貼ることができます。)
本が好き!では、書評(レビュー)をサイトに投稿していただくと本がもらえる、献本サービスを行なっております。
よろしければ一度サイトをご覧いただけますと幸いです。
不明な点などありましたらお気軽にご連絡ください。(info@honzuki.jp)
どうぞよろしくお願いいたします。
いろんなサイトは訪れないようにしてます。
理由は、余りに多くを読め!読め!と言われてるようで。
自分なりに読みたい本は見つけられるし、好きな作家の作品もあるので困ってはいない。といって、人に強く薦める気もない。