こうすけのPetit Jardin

平凡な社会人が幸せを追い求めて日々あがく

【映画】悪人

2010年09月14日 00時11分55秒 | 作品感想
解説:朝日新聞夕刊に連載され、毎日出版文化賞と大佛次郎賞を受賞した吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、偶然に出会う男女が繰り広げる逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描く。監督は、『フラガール』の李相日。罪を犯してしまう肉体労働者と彼と行動をともにする女性を、『ブタがいた教室』や大河ドラマ「天地人」の妻夫木聡と『女の子ものがたり』の深津絵里が演じる。原作で巧みにあぶり出される登場人物の心理がどう描かれるのか、実力派俳優たちの共演に期待が高まる。(引用元 映画.com)

愛する者のためなら ぶざま でもいい

そんな強いメッセージが込められたインパクトのある作品でした。

良かったのはそのメッセージのみに集中したストーリー展開をした事。

最近の映画はテーマを色々盛り込み過ぎてブレている作品ばかり世に溢れていますが

久しぶりにこんな”力強い作品”に出会いました。

祐一、光代、房枝、佳男が

それぞれ立場は違えど愛する者のためにぶざまにそして一生懸命になっている姿に心打たれた視聴者が多いのではないでしょうか。

祐一が、ラストで光代に対して取った行動に祐一の不器用さ、そして何より優しさを感じました。

そして

音声にはのっていませんでしたが最後房枝も記者たちに頭を下げて「育てた私のせいです」と言ったのだと思います、孫の祐一を守るために。

上の二つはセリフとしては出ていませんでしたが

そしうしたことで逆に心に強く、鮮明に響いてきました

監督の構成、俳優陣の表現力に脱帽です。素晴らしいの一言に尽きます。

・スタッフ
監督: 李相日
原作: 吉田修一
脚本: 吉田修一、李相日
撮影: 笠松則道
美術: 種田陽平
音楽: 久石譲
製作国: 2010年日本映画
上映時間: 139分
配給: 東宝

・キャスト
清水祐一 - 妻夫木聡
土木作業員。光代と逃亡。
馬込光代 - 深津絵里
紳士服店の販売員、祐一と逃亡。
増尾圭吾 - 岡田将生
大学生。裕福で自由気まま。
石橋佳乃 - 満島ひかり
保険外交員。死体で発見される。
佐野刑事 - 塩見三省
福岡県警の刑事。
久保刑事 - 池内万作
福岡県警の刑事。
矢島憲夫 - 光石研
祐一の大祖父。祐一が勤める解体業を経営。
清水依子 - 余貴美子
勝治・房枝の次女で祐一の母。祐一を棄て洋菓子店経営。
清水勝治 - 井川比佐志
祐一の祖父。寝たきり。
堤下 - 松尾スズキ
悪徳商法の販売員。房枝を騙す。
馬込珠代 - 山田キヌヲ
商工会議所事務員。光代の双子の妹。
谷元沙里 - 韓英恵
保険外交員。佳乃の同僚。
安達眞子 - 中村絢香
保険外交員。佳乃の同僚。
石橋里子 - 宮崎美子
佳乃の母。
鶴田公紀 - 永山絢斗
増尾の同級生の大学生。
清水房枝 - 樹木希林
祐一の祖母。
石橋佳男 - 柄本明
佳乃の父。理容店経営。

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