45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

黒ジャケの着こなし グレーパンツ編

2013-04-12 09:06:27 | 黒ジャケットの着こなし
黒ジャケのコーデに、なぜグレーのパンツが出てこない。デニムも白パンもチノも合わせやすいのはよくわかった。しかし、黒ジャケにあわせて買ったグレーのパンツはどうなるんだ。こういう疑問をお持ちの方がいらっしゃるでしょう。
お待たせいたしました。本日は、黒ジャケ+グレーパンツのコーデです。
ただし、クリースのついたグレーウールのパンツでなく、コットン+ウールの混紡でノークリースのものを選びましょう。できれば細身のタイプで、カーゴパンツになっていたりしてもいいです。
さて、写真はさらに進んでグレーのスエットパンツ。
これは、LEONの編集長だった岸田一郎氏が出版元を退社して創刊したZINOという雑誌の表紙です。この写真は衝撃的でした。黒ジャケにスエットパンツってアリなのか?ところが今月号のLEONでは、いろいろなタイプのスエットとジャケットとのコーデを大々的に特集しています。
とはいえ、銀座にトレパン履いていくのも勇気がいるというか、ほかにも穿くパンツはあるからいいよという方は、もしクローゼットにあまりくたびれていないスエットパンツがあったら、犬の散歩のときにでもお試しください。
ちょうっと長く着て、身体になじんだ一枚仕立ての黒のジャケットにライトグレーのスェットパンツ。インナーは白地に細めのネイビーストライプのボタンダウンシャツ。
冬場はダウンジャケットとかMA1だとか決まっている休日の外出着も春夏のちょっとした外出に何を羽織ったらいいのかと悩んだりします。こういう時期についふらふらと妙なデザインのブルゾンを買ってしまったりします。
で、結局クローゼットに吊られたまま秋を迎えます。
黒ジャケがあるじゃないですか。レストランにも銀座にもふさわしくない黒ジャケの着こなしこそ、スーパーの買い物、犬の散歩、図書館、駅前の本屋に向かうコーデなのです。
ジャケットは3段階の着こなしをしろ。そう言ったのはファッション評論家の森岡弘さんです。まずはフォーマル。一流ホテル、高級レストランのドレスコードにかなう。2つめは、セミフォーマル。ちょっとしゃれた街やショップに買い物に、友人の気軽なパーティなど、三つめは日常の買い物、近所の人の目にふれても恥ずかしくない程度のお洒落。友人との居酒屋の飲み会、身内との外食。
この3番目のレベルでもっとジャケットを着るようにする。その技がドレスダウン。つまりきちんとした着こなしを崩して遊ぶ着こなし。ドレスダウンは大阪芸大の純岡先生が詳しいです。下記参照。

http://d.hatena.ne.jp/ProfDr_SUMIOKA/20100214/1266156000


黒ジャケのコーデ 茶色のパンツの場合

2013-04-11 13:30:46 | 黒ジャケットの着こなし
ボーダーT(バスクシャツ含む)の次は、カラーチノ。かといっていきなり45歳以上のオジサンに、黄色やピンクのパンツを穿けとは申しません。おそらくこれも、何かの機会に買ってしまったであろう、濃いめのベージュ、あるいはキャメル色のチノパン。
穿いてますか?意外と穿いてないでしょ。ええ、私も履いていません。だいたいのジャケットはベージュやオフホワイトのいつものチノパンで間に合うし、ゴールドっぽい色ならチャコールグレーのジャケットにあうのもご存知ですよね。
でも、なぜか、このくすんだオレンジっぽい茶色のチノパンだけはちょっと困る(写真はカーゴタイプ)。街角でみかけたオレンジっぽい茶色のパンツ。カッコイイと思いつつパンツにばかり目を奪われて、どういうコーデだったかまでは覚えていない。
そこで黒ジャケの登場です。(できればコットンサージのスリーシーズン対応のジャケットとだと素材感がアースカラーのパンツになじみます。)べつに、ウール一枚仕立ての黒ジャケでも、コットン、ポリエステルのジャージーシャケットでもメタルボタンのついた黒いブレザーでもはたまた礼服の上着でもかまわない(要するにお手持ちの黒ジャケならなんでもよろしい)のですが、最低限肩パッドはないか、薄めであるほうがカジュアル感が出ていい感じかと思われます。
さて、インナーはいつもの白シャツ。クルーネックTシャツなら季節の変わり目の時期ではコットンか麻のカーディガンを中に着込みます。色は黒。
これでは色味が足りないので、グレーと黒と白のストライプのストールを巻きます。秋口はこれがウールのマフラーになります。
どうです。黒ジャケとあわせたら色味の強いパンツも大人しく収まってくれます。

このコーデもジャケットが黒なだけに、TPO的には適用範囲が広いです。スーパーの買い物から銀座のショッピング、気軽なビストロでのパートナーとの食事まで。
さぁ、眠っているパンツを黒ジャケで叩きおこしましょう。



黒ジャケの着こなし ボーダーシャツ

2013-04-10 09:20:01 | 黒ジャケットの着こなし
Tシャツの中でも、45歳以上のオジサンが抵抗をしめすであろうアイテムはボーダー。そうそう、シマシマTシャツです。あんな子供が着るようなシャツ、40・50の良い大人が着られるものではない。そうおっしゃらずに、まず、色は白地に黒かグレー。縦にしたら葬式の横断幕になるくらい地味な柄でしょ?
それもロングTにする。つまり長袖Tシャツ。そんなものユニクロに売ってないって?いえいえ、BEAMS、SHIPS、ユナイテッドアローズ、トゥモローランドのショップに行けばみつかりますよ。
あとは、バスクシャツといって厚手のコットンでボートネックのボーダーシャツもなかなか着ていて気持ちがいいものです。かの画家のピカソも愛用したというフランス製のセントジェームス。ユナイテッドアローズグリーンレーベルに大量に入荷されていました。あくまで、白地(生成りも可)に黒かグレーのストライプ。
ボートネックだから下にポロシャツを重ねてもおかしくはない。写真の方は黒のポロシャツを重ね着。襟だけをアクセントに。

パンツは白パン。一昔前の袴みたいなホワイトデニムがあるならそれにサスペンダーをつけて穿きましょう。今風のスリムな白パンがあればそれにこしたことはないです。靴は白いコンバース。革のバスケットシューズタイプなら文句なし。
これぞ、大人のマリンルック。しかし靴をデッキシューズにしないのが大人。
ジャケットが上質な仕立てならこのまま山手線で有楽町まで出かけて、メンズショップをひやかして、ペニンシュラホテルの2階の中華ランチをパートナーと二人で楽しむなんてのにふさわしい恰好。美術館をのぞくか映画をみるか。少しだけリゾート気分を誘うコーデが気持ちを高揚させてくれます。


黒ジャケの着こなしその9 柄シャツ挟み

2013-04-09 12:59:19 | 黒ジャケットの着こなし
ジャケットをネクタイと不可分のものと考えていると、このような着こなしは思いもよらないでしょう。45歳以上ターゲットととしながら、20代のアメカジ(白Tとチェックシャツの羽織りにデニムパンツ)を持ち出すのは、黒ジャケ一枚で、たちまちおちついたコーデになるということをお示ししたかったからです。
そうそう、ユニクロで買って一度も着ないチェックシャツでも、BEAMSのセールで買ったお洒落な柄でも何でもかまいません。買ってから一度も着ていないチェックシャツはすべて、黒ジャケさんのお任せ。インナーに上質なTシャツ(スリードッツとかあるといいですけど、無印良品でもGAPでもかまいませんよ。)があれば、その上に重ね、黒ジャケの脇からチラ観せ。
面積が狭いおかげて、どんなチェックでもそれなりに納まります。お試しください。
一つだけ注意するのは、シャツの裾の長さ。ユニクロは基本、タックインを想定した作りになっているので、着丈が長い。
タックアウトの着こなしのポイントは、着丈が長すぎないこと。長いとジャケット裾からシャツの裾が大きく見えすぎます。
チェックシャツ、デニムシャツを買う時は必ず試着して、腹回りのボタンが閉まるかどうかよりも、着丈が上着の着丈と同じくらいになるものを選ぶようにしてください。
シャツはタックアウトで着ることでリラックス感が増します。
さて、デニムパンツですが、ちょっと濃いめのブルーが上半身とのバランスがいいみたいです。
普通に、ジーンズに白シャツにチェックシャツを羽織っていて、外出に黒ジャケを羽織っただけという雰囲気が理想的。 お試しを。
TPO的にはワンマイルウエア。近所のスーパーの買い物。書店までの散策。チェックシャツのカジュアル感が黒ジャケの気取った感じを中和して黒ジャケの応用範囲をひろげてくれている着こなし(カジュアル・ダウン)と考えましょう。


 

黒ジャケの着こなしその8 Tシャツ合わせ

2013-04-08 11:34:44 | 黒ジャケットの着こなし

いくら、45禁といいながら、中年オヤジだってグラフィックプリントTシャツの一枚くらい持っているでしょう。
夏場、一枚で着たらカッコイイとか奥さまに言われて買ってしまった一枚。箪笥の肥やしになっていたりしませんか?
となればその着こなしも黒ジャケにお任せくださいということで、今日のコーデは、そのまんま雑誌SAFARIお得意のパターン。【出典サファリ】
大きなグラフィックプリントTシャツ、それもモノクロのプリントのものを選ぶとオッサンの風格を失わずにすみます。ジャケットは、昨日の例より少しラペル(襟幅)の狭いモードっぽいデザインのほうがいいでしょう。何?そんなにいっぱい持っていいない?そうですかだったら、肩パットのないタイプならなんでもOKです。
ジーンズは、白のブロードクロスのシャツのときより、かなり濃いめのデニムがいいです。

で、いつものようにこれ着てどこにいくか。私はTシャツがブランドものなら、ホテルのロビーでも銀座のダンヒルの2階のバーでもかまわないと思うのですが、ちょっとくたびれたTシャツなら、近所のスーパーの買い物、子供のサッカーチームの観戦、土曜の午後奥さんとハンバーガーでランチくらいでしょうか。
Tシャツとのコーデになれると、黒ジャケがずっと身近なものになりますよ。


黒ジャケの着こなし (A.ウォーホールが流行らせた黒ジャケデニムの組み合わせ)

2013-04-07 07:56:55 | 黒ジャケットの着こなし
これなら、よく知ってるよ、誰でも気が付くコーデといわれそうなのが、これ。ジーンズに白シャツ、黒ジャケ。
そもそも、この組合せ、かのアンディ・ウォーホールがタキシード(ディナージャケット)のパンツとして洗いざらしのリーバイスを穿いたというのが最初。セレブの集まる会場でこの老練なアーチストが着こなす明るいブルーと黒の対比が新鮮な印象を与えたことは想像に難くありません。今では、デニムとジャケットのコーデの代表格になった黒とブルーデニムの組合せ、いざやろうとするといくつか注意が必要。
まず、デニムは写真のように結構色落ちの進んだ、シルエットの綺麗なものを選ぶ。次にシャツは、上質なブロードクロスのシンプルなもの。ジャケットはアンコン(肩パッドなし)でドレッシーな雰囲気のものを。最後に靴とベルトを茶でそろえる。

これを着ていくのは、パートナーとの休日のショッピング。彼女の服装の色合いの伴奏者としてのシンプルな着こなし。いや、見慣れたコーデだけに個々のアイテム選びで差が出る着こなしだと思います。

黒ジャケを少しだけドレッシーに着こなす(黒ジャケその5)

2013-04-06 18:49:39 | 黒ジャケットの着こなし
黒ジャケにオフホワイトパンツ。これも軽快なイメージのこーディネイト。インナーにはミディアムグレーのシャツ、全体に地味め、渋めになるからグレー系、茶系のスカーフを巻く。ストールでも可。
週末にもっと黒ジャケを活用するのに大変役立つコーディネイト。
全体が無彩色っぽいだけに、スカーフやストールが際立つ。パンツの白、シャツのグレーを入れ替えたら本格的な礼装配色だ。ということは、このまま週末のレストランでディナーもOK。あるいは軽い食事のあと銀座のバーでパートナーと軽く一杯なんていうときの着こなしに最適。ミディアムグレーのシャツは一枚あると便利。ジャケットがネイビーでもこの組み合わせは映える。グレーのコットンのマルチストライプのストールをさりげなく首に巻く。黒よりぐっとカジュアルにまとまります。


黒ジャケのコーデ コートをジャケット代わりに

2013-04-05 08:53:45 | 黒ジャケットの着こなし

黒いコートをジャケット代わりに羽織って出かけるのに憧れていました。レディースではコートはもはやジャケット同様気軽に羽織るアイテムになっているのに、メンズではジャケットの上に着る防寒着の概念が根強いみたいですね。
写真は、ニットポロの上に黒のコート。黒のコートといえば、マッキントシュのダンケルド。こいつを茶系のニットの上に羽織って街を歩くのもかっこいいような気がします。ただし、コートが主役の春の着こなしというのなら、パンツが重要。グレー地に茶の入ったグレンチェック。いまどきこんなにゆったりしたラインのツータックのパンツが様になるのは、コートの優雅なデザインのおかげ。
こんな格好で4月の銀座のショッピングもいいですね。
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黒ジャケの着こなし 4

2013-04-04 10:07:37 | 黒ジャケットの着こなし
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桜色に近い淡いピンクのシャツをクルーネックTシャツに重ね、パンツはすこし黄土色がかったチノパンを穿く。黒ジャケはニットジャケットかジャージー素材が最適。
ピンクシャツも、買ったはいいけど積極的に着ないと、ワンシーズン一度も出番がなくて終わってしまうこともありがちです。チャコールグレーと最高の組み合わせであることはわかっていても、いかんせん春夏モノにチャコールグレーはスーツ以外ではみあたりません。そこで、もっと積極的に黒やこげ茶にあわせて着ていかないと、ピンクのシャツは箪笥の肥やしになってしまいます。
そう、ピンクのキャンディーストライプのシャツなんてカワイイアイテムもクローゼットに眠っていましたね。いつ着るの?今でしょ。って出してきても組み合わせがイマイチわからない。この桜色のシャツも、白地にピンクのストライプシャツも全く同じに考えて着てよさそうですね。
さて、このコーデ、どういうTPOが考えられるかというと、ジャケット次第ですが高給フレンチから銀座のショッピングまでこなせる雰囲気がありそうです。

黒ジャケの着こなし その3

2013-04-03 09:40:39 | 黒ジャケットの着こなし

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デニムシャツにベージュのチノパン。誰でも思いつく着こなしですが、ポイントはデニシャツの襟元から覗く白いヘンリーネックT。襟裏が生成りの別生地になっているデニムシャツがいい雰囲気を醸し出しています。写真ではデニシャツのボタンを二つあけてTシャツをみせる念の入れ方です。
実は、ベージュも、デニシャツもそれ自体汚れた色で、白Tシャツの清潔感がデニシャツの色味を引き立てます。さらに黒がデニシャツの範囲を限定。ひとえにデニムシャツの風合いがものをいうコーデと言えるでしょう。
写真は、黒いニットのカーディガンですが、ソフトなジャケットでもサマーウールの黒ジャケでも軽さを感じる素材なら合わせられそうです。

さて、このコーデ、どういうTPOが考えられるかというと、やはりワンマイルウエア的な普段着。黒ジャケという敷居の高い服を散歩に着ようというには、デニシャツのドレスダウン効果が効く。レストランは、気軽なイタリアンかスペインバール、焼き肉屋、お好み焼きあたりまででしょうか。