理想は動物園の動物⁈

ここしばらく、
動物と人間について学んでいました。

さて。動物園の動物を見ていて、
ギョッとしました。

私たちは、仕事に疲れた時、
「お金と時間があれば仕事なんか辞めてやる〜」
とか、カンタンに言いますが、
すでに、それを
動物園の動物たちは実現してる！　って。

働きたくなくて、
時間とお金がある状態を目指すのは、
動物園の動物になりたい
ということでしょうか。

いやー、あんなのゴメンです。
入ったことないのでイメージですけど、
あれは、もしかして、
刑務所の中と似ているかもしれません。
優しい看守に見守られての終身刑。

あ、動物は、
自分を見つめ直したりしないと思うし、
飼育員さんは、
動物を心から愛しているだろうから、
そこは随分違うけどね。

動物園の動物たち。
寝るところがあって、
自動的にエサ(お金）がもらえる。
これが、すでに叶っている。

自分であれこれ気にしなくても、
太ったりやせたりしない、
栄養やカロリーが計算してあるエサが、
毎日生きているだけで与えられます。

もちろん、病気になったら
お医者さんに見てもらえて、
命は大事にしてもらえます。
結婚相手の世話もしてくれます。

それぞれの特性に合わせて設えられた
快適な温度・湿度の家があり、
外敵が襲ってこない、安全な町に住んでいます。
時間も、くさるほどある。

だけど、私たちが
「働きたくない」とか
「お金と時間があったらなー」とか言うのは、
ああなりたいわけじゃないよね。

じゃあ、何がイヤって、
狭いところに閉じ込められているのがイヤ。
あと、やることないのが退屈。
大きくはその2点です。

では、振り返って、今の私。
先のことはわかりませんが、
とりあえずの、ごはんと家はあります。
時間もあります。
動物園状態が叶っている、とも言えます。

んで、自由かと言われたら、
そうとも言えなくて。

動物たちのように、
狭いところに閉じこもっています。
自分で決めた限界や恐れの中で
心の安全ゾーンに閉じこもっています。

最近、組織を離れて、
人のせいにできなくなって、特に感じる。
したいことと、できることにギャップがあるのは、
外の問題じゃない、自分の内側の問題だ、って。

殻を破りたいと言っても、別に、
急にバレリーナになりたい、とか
宇宙飛行士になりたい、とか思わない。

だけど、たとえば、
「通じる言葉を話したい」くらいは思う時、
「聞き役の方が得意だな〜」
っていう中で安心して、外に出ない。

もうひとつの「やることないのが退屈でイヤ」。
これは、スマホさんを手に入れて以来、
ヒマというのがつぶれてしまっています。

せっかくヒマなら、
もっと、まわりや自分に学べばいいのに。
もっと思い通りに自分を使えばいいのに。

せっかく人間なのに、もったいないことです。