『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

無駄な経験ってホントにないの?(4)

2022年11月19日 | 考える日々
さて、どう定義しましょうか。
「無駄」って何ですか?

広辞苑先生は
「役に立たないこと、益のないこと」
とさら~っとおっしゃいますが、
我らが哲楽cafeピーチクパーク族は、
そんなことでは満足いたしません。

それぞれ、対話の前に、
現時点での「無駄」について考えてみよう、
との提案を受け、各自、言葉にしてみました。

それぞれ、最初に定義したのはこんな感じ。

「無駄だと思うことが後で糧になる」
「快感につながることは無駄じゃない。
不快につながることは無駄」。
「今の自分に必要ないことは無駄。
先とか後とかでも、後付けの理由とかでもなく」。
「自分が意味を見出せることは無駄じゃない」

定義じゃない意見もいっぱい出て、
その中には、
「無駄遣い、って結局、無駄じゃない?」とか、
「無駄だからと言って省けないしなぁ」とか、
「パソコンを早くしたら早すぎて疲れるようになった。
前は遅かったから疲れなかったけど。無駄がないといかんな」
などなど。

そのうち
「無駄って言われることは違和感がある。
子どもの頃から役に立つことをしよう、
目標決めて達成しましょうって言われてきたけど、
それも窮屈で、生きづらい。無駄もいいよね」
なんて声も出て来ました。

そして、みんながおおいに共感したのが次の意見。

「無駄って遊びとか余裕とか余白とかとも重なってくると思う。
それは人間にとってはなくてはならない気がします。
機械だったらいくらでも効率を求められるけど、
人間は生きもので、弱くて壊れるので、
そういうものが、どうしても必要だと思います」。

おお~~~。

「無駄」って何? について、
あれこれ対話してみたら、
みなさんの「無駄」についての考えが、
少しずつ膨らんでいきました。

「それに意味を見出せるかどうか」。
嫌なことでも、そこから学んだとか、
自分が変わったとかがあれば、無駄じゃないと言える。

基準は国によっても人によっても違う」
たとえばインドに行くと、
時間もお金も無駄なことばっかしてるように見えるけど、
日本人は無駄に対してシビア。

「無駄の基準は、責任と時間と退屈」

「文化や経済状況でも違う」
葬式や結婚式を1週間くらいやる地域があるけど、
あれは外からは無駄に見えるけど、
共同体の楽しみでもあったと思う。

「誰かに自分の基準を押し付けて迷惑かけたり、
一緒に行動させた時間は無駄だったかな」

「忘れた失敗は無駄、覚えてたら生かせる余地がある。
忘れた失敗は、自分でコントロールできないところで
勝手な悪さをするけど、
覚えてたら自分でコントロールできる」

遊びなんて、まさに無駄だけど、
それがあってこその成長。
「効率」以外の価値観を大切にしたら、
新幹線で2時間半のところを
自転車で1週間かけて行くなんてのも、
すんごい意味のあることになり得る。

そして後半は、
「無駄な経験を生かすには」について、
話していきました。
それはまた今度。


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1 コメント

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Unknown (ZIP)
2022-11-20 00:13:24
目的を達成する上で合理的ではないことが必要だと思うのは何故か?
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