この図、総務省のサイトにあった人口統計です。
縦軸が人口(億人)で、
横軸がホモサピエンスが生まれて以来今までの時間。
何の教科かも忘れたけど(現代社会?)、
似たような図が高校時代の何かの資料集に載ってて
「こんなに急に増えてるの?!」
ってビックリしたのを覚えてる。
ホモサピエンスが登場して以来、
最初に10億人になるのに何十万年もかかったのに、
そこから160年ほどで25億人になり、
たった40年ほどで倍の50億人になり、
20年ほどで3倍の75億人に達した。
科学者でなくても、
この勢いで増え続けてるんだから、
そりゃ地球は持ちこたえられないでしょうよ、と思う。
温暖化だって、食糧難だって、オゾン層破壊だって、
森林資源の枯渇だって、CO2削減だって、
どんなに対策たてて頑張ったところで、
このままじゃ…と思わざるを得ない。
今日、ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読んでいたら、
またこのグラフが出てきた。お久しぶり。
ストーリーの中では、この人口爆発を止めるために、
人口を間引こうとする科学者が出て来る。
その科学者の正義は、
「ガケから落ちるように、全人類が滅亡するくらいなら、
今止めることで人類が生き延びられる方がいい」というもの。
読みながら、なんとなく夫に
「今、人間を減らさないと地球が持ちこたえられないとして、
無作為に半分にする方法があるとしたら、やってみる?」
と聞いてみた。
「う~ん、それはしない」
だよね。同感。
「じゃあ、それをしなければ、100年後に
全人類が滅亡するとしたら人間を半分にする?」
と重ねて聞いてみた。
このグラフを見たら、人間の増え方が異常で、
地球が持ちこたえられそうにない。
今、人口を半分にするか、
100年後に人類が滅亡するか、という選択。
文中で今の地球の状態を描いたイメージ、
「がん細胞(人間)が体(地球)で異常増殖して、
寄生した体自体を殺してしまう」とか、
「水槽(地球)の藻(人間)が繁殖するのを放っておいたら、
水槽中が緑になった後、酸素がなくなって全滅する」
なんてのも伝えつつ。
もっと葛藤するかと思ったら、
以外ときっぱり「それでもしない!」と言う。
「なんで?」と聞いてみると、
「だって、全滅は単なる可能性であって、
100%じゃないやん」と。
おお、ちょっと感動した。
いつも小さいことを気にする人なのに、
希望を持って生きていける人だった!
というか、
私が本に影響されやすいだけなのか??
いや、ダン・ブラウンの描写力が
すごかったんだと思っておこう(^^)。
それにしても、普遍人間学やバイオグラフィ・ワークとかで、
1人の人間の果てしなさ、宇宙的広がりを学んでいると、
こうやって何十億人もを「人類」として
たった一つの言葉でまとめて表現してしまうのが、
どことなく怖い。
人としてつきあうのは、いつでも、
人種や属性という「類」じゃなくて、
顔があり、個性が輝く、1人ひとりだ。
感染は属や種に対して作用するわけですから、バランスを欠いた極端な人口増加もまた同じことです。
必要なのは種全体の特性といった集団単位でものを考えることです。
うわ~、所得と出生率との関係は初耳です!人口が極端に増えているのはインドと中国で、両国ともに経済的に豊かになってきたから落ち着いてくるのかなぁ?
あと、結論ありきで恣意的に前提を選んでいたとしても、その前提は事実に基づいているから簡単に説得させられちゃうんですよね、私。どうしたもんだか…。
ZIP様
そうなんでしょうね。