『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

お遊戯の包まれ感を味わった大人の時間

2022年09月11日 | シュタイナー
数あるシュタイナーのアクティビティの中で、
今までオイリュトミーには、あまり縁がありませんでした。
カラダを動かすことに
あまり喜びを感じなくて(むしろおっくう^^;)。

カラダがあるからこそ、
この世に働きかけられるんだけど、
体力もないし、汗かくのもイヤだし、なんて。

そんな私を、
オイリュトミーのワークショップに誘ってくださった方がいました。
「音楽と共に動くオイリュトミーは珍しいから」と。
そのために作られたピアノ曲の生演奏と共に動くのだそうです。

ピアノを習っていることもあり、
そっちの興味から、
久しぶりにオイリュトミーを動いてきました。

考えてみれば、前にやったのはもう7~8年前? 
それ以来、人生で2回目のオイリュトミーです。
動いている時は夢中でわからなかったけど、
後で考えたら、
保育園でのお遊戯の安心感に共通するものがあるかもしれない。

たとえば、先生が
「うわ~、風が吹いてきた。びゅ~ん!」とか言って、
子どもたちが葉っぱになって四方八方に飛んでいく、
みたいな、あの楽しい感じ(^^)。

動きを強制されないけど、設定に入り込んで、
葉っぱになりきって、動きたいように動くことで
全体の一員として調和してる感じ。

そっか、別に体力がないなら、
ないなりに動けばいいんだ。
自分が疲れるほど「運動」しなきゃとか、
脂肪燃焼のためには心拍数このくらいで動かなきゃ、
とか思うから疲れるんだ。

そして、運動神経がないことだって、
みんなと一緒にできなくても、
間違おうが、ズレようがいいんだ。

初めての人や2回目の私から、
もう何年も続けている方まで、
いろんな経験値の人を包み込んで、
全体としては心地よく動いていくんだもの。

やさしい世界だな~。そういうことか~。
軍隊の行進や、完璧に揃ったアーティストたちの
鍛え抜かれた美しいパフォーマンスを
完成形だと思うからおかしかったんだ。

人間が機械みたいにピシッと揃うまでの努力を思えば
もちろん、そういうパフォーマンスにも心を動かされるけど、
そもそも自分はそこを目指せる身体能力はないし
気持ちとしてもそんなの目指してないって、
とっくに知ってたのに、
なんで忘れてたんだろう。

参加してみて感じたこと。
一緒にカラダを動かすと全体の「一員」になれる気がする。
それだけで、言葉を交わさなくても
共にその場を生きている感がある。

言葉を交わして「仲良し」にならなくても、
それだけで一緒に笑い合える。
「あなたたちがいてくれて、
私もこうしていられます。どうもありがとう」って思える。


終わった後もおもしろかったな~。
オンラインなら、
セッションが切れた瞬間に現実に立ち戻るし、
読書会なら、そのまま駅まで立ち話して帰る。

でも、今回は、
カラダ動かし系のアクティビティだったからか、
一体感を味わったからかわかんないけど、
プログラムが終わってからスタジオのあちこちで、
自然発生的に流動的な輪が生まれていた。

「普段は何してるんですか?」とか、
誰かと誰かをつないでの紹介、
FacebookやLINEの交換などが、
ポコポコ生まれているらしい様子が興味深かったです。

ここで生まれたご縁で、
哲楽cafe ピーチクパークのリアル回にご参加くださる方や、
ウチの近くで同じような活動をされている方とも出会って、
「今度、こういうのやるから、〇〇しません?」とか、
「それなら、一緒に何か出来そうですね」みたいなワクワクもあり。

縁のなかったことをしてみることで、
今までとは違った縁が広がっていく体験が
生まれていたのでした。
おもしろいな~。

主催してくださった方、その道を伝えておられる方、
参加してくださった方たちに感謝。
なんか、今日の私はいつになく清らかな気持ちです。

中秋の名月。
BGMは、コシチャイムの音。きら~ん。
気持ちいい音の海に目を閉じて浮かぶ感じ~。


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