「昨日の作戦は失敗だった。実行部隊は軍資金8万円を使い果たしたが、収益はゼロだ」
一昨日まで泊まり込んでいた会議室で、高槻が言った。
「必勝法は使ったんですか?」
斉藤は信じられなかった。
「使うつもりはあったらしいが、その前に熱くなってしまったらしい。イエローの悲鳴である程度稼いだポイントを、グリーンを生かそうとして…」
高槻は半ばすまなそうに、溜め息まじりに言った。
「そうか!だから師匠は勝ち逃げしろって!」
斉藤は、会議室の外にも聞こえる声を上げた。
「それは聞いてないぞ」高槻は不満そうに言ってから、「ただ、斉藤君の考えた必勝法は、ネットで高値で売れているらしい」と明るい顔をした。
斉藤はすぐにパソコンを付けて、社の隠しHPを開いた。
「CRシックスレンジャーズ必勝法!私はこれで14万円稼いだ!」
その下には「イエローとパープルを守れ」と書いてある。
「部長、だれがこれを書いたの?初めに明かしちゃだめですよ」
斉藤は渋い顔をした。「俺、これを書き直していいですか?」
「もちろん、いいですよ、斉藤部長。今日から情報課は部になり、私は部長の部下です」
高槻は年下の斉藤に頭を下げた。「なんでも申し付けて下さい」
一昨日まで泊まり込んでいた会議室で、高槻が言った。
「必勝法は使ったんですか?」
斉藤は信じられなかった。
「使うつもりはあったらしいが、その前に熱くなってしまったらしい。イエローの悲鳴である程度稼いだポイントを、グリーンを生かそうとして…」
高槻は半ばすまなそうに、溜め息まじりに言った。
「そうか!だから師匠は勝ち逃げしろって!」
斉藤は、会議室の外にも聞こえる声を上げた。
「それは聞いてないぞ」高槻は不満そうに言ってから、「ただ、斉藤君の考えた必勝法は、ネットで高値で売れているらしい」と明るい顔をした。
斉藤はすぐにパソコンを付けて、社の隠しHPを開いた。
「CRシックスレンジャーズ必勝法!私はこれで14万円稼いだ!」
その下には「イエローとパープルを守れ」と書いてある。
「部長、だれがこれを書いたの?初めに明かしちゃだめですよ」
斉藤は渋い顔をした。「俺、これを書き直していいですか?」
「もちろん、いいですよ、斉藤部長。今日から情報課は部になり、私は部長の部下です」
高槻は年下の斉藤に頭を下げた。「なんでも申し付けて下さい」