On The Road

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第7話-13

2011-01-19 20:13:00 | OnTheRoadSSS
 5日かかって必勝法は2つに絞られた。1番強いのはパープルだから、他の隊員を犠牲にしてもパープルを守り切れば、最後に強敵ザイトボスが出てきても勝てる可能性が高い。
 それと、イエローの服が裂けて「いやーん、エッチー」と言われるとポイントが高い。イエローはパープルにほのかな恋心を抱いているようで、パープルのパンチが炸裂すると「やったネ」と飛び跳ねる。これも割と高得点だ。

 パープルに勝たせるか、イエローを使ってポイントを集めるか。
 「普通はどっちかを取るみたいだけど、俺だったら両方狙うね」
 斉藤はメガマックを囓って説明した。
 パープルとイエローは最後まで残しておかなければならないが、登場させるのが遅くなるとポイントが稼げない。他の隊員は2人を守るために使い捨てにし、パープルにザイトボスと闘わせて最後にイエローに祝福のジャンプをさせることができれば、伝説のザイト団の土下座が見られるということだ。

 「あとは実際のゲームをやってみて、戦士達の使い方を覚えることだね。俺もちょっとやってみたいし」
 「実行の前に1度試してみられるように社長に話してみるよ」
 最近、斉藤との力関係がおかしくなってきている。課長としての立場を主張する必要があると感じて、高槻は言った。
 「お願いしますね。課長が戻ってくるまで、俺、ちょっと寝てるから」
 斉藤はメガマックを平らげて、あくびをした。


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