女として大阪で暮らす。(朝鮮婆ではないよ)

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そして動物を愛する人です。
植物も大好きです。
ニコ生すき、日本の糞ばばですよ。

しのぶの100のお話(3)貧乏人の誕生日の話。

2011-01-28 | 日記
アル貧乏人のこどもが、もうすぐ誕生日です。
お母さんは、お金がないのでどうしょうかとかんがえていました。

「ちーちゃんの誕生日どうしようかしら」
つぎはぎの服のお母さんは、本当に悩みました。

食べるのさえ困る状態です。
お父さんは働かない人で苦労続きの生活でした。

お母さんは、かんがえました。
「ちーちゃん、生まれてきてくれたのにごめんね」

4畳半一間の小さなアパートがお母さんと娘のすまいでした。
おふろもなく、本当に風が吹き抜ける部屋でした。

パンを買うお金もないし、どうしようかとお母さんは、迷っていました。
そうだ。「こんなときにためておいた秘密のへそくりで、あれを買おう?!」

おかあさんは、一輪の小さなフリージィアの黄色のお花と、キャラメルをちゃぶ台におきました。
「ちーちゃん、お誕生日おめでとう?!」

ちーちゃんは、それはうれしかったことです。
お花は、かわいくて甘い香りがしました。

それから、貧乏人のちーちゃんは、お花がだいすきになりました。
もちろん、キャラメルもだいすきなのです。

なによりも、やさしいこころのおかあさんが、だいすきなのです。
ちーちゃんは、いまではすこしだけ、ちいさなはこで、お花をつくってます。

まいとし、春には、玄関いっぱいに美しい草花をさかしています。
そうして、お母さんの好きなかわいい花をせっせと、そだてています。

びんぼうでよかったのです。
美しい花と、おかあさんの優しい心に、出会えたしそののちに、お花がだいすきになりました。

ちーちゃんは、花やで、黄色のフリィジアの花をみるたびに、
お母さんの優しい笑顔が、いつもでてくるのでした。

亡き母にささげます(おわり)

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