私は、いつも悲しいときにそらをみあげます。
いつも見る空は、星が出る前の暗闇になる前の空がすきなんです。
ブルーブラックのインクをちりばめて、しきつめたようなそらがすきです。
まるで、夢の世界のように、冬の空気がながれるそらがすきなんです。
中学のときです。
音楽室で、友達とそらをみていました。
「へんなひかりが、ほらみてみて?!」
わたしは、ぼっとひかりのほうをみていました。
きれいなまぶしい光は、まるでぼうしのように、かがやいていました。
その光は、中学生の私にとっては、初めてのもので、やはり不思議なものでした。
ちいさな図書館で、見つけた本にはこうかいてありました。
「宇宙外生物の乗る円盤型宇宙船」と。
しかしです。うちゅうせんにはみえなかったのです。
つばひろのぼうしが、たまたまそらにとんでゆき、光にてらされて、それが円盤なら、
すごいことなんですが。
わたしには、そのときの空が中学生のじぶんにとって、すんだこころでいたから、
かみさまが見せてくれた素敵な、夢のぼうしだったのではないかと。
いまでも、ブルーブラックのそらをみるたびに、ためいきがでます。
私は、中学生のときよりも、ずっと心がきたなくよごれてしまったのです。
神さまは、もう二度とわたしに、あのすごい帽子はみせてはくれなくなりました。
けがれて、いけないこころになったじぶんには、あのすごい帽子は、みえないのです。
友達も同じではないかと、最近つくづくおもうのです。
おわり。
いつも見る空は、星が出る前の暗闇になる前の空がすきなんです。
ブルーブラックのインクをちりばめて、しきつめたようなそらがすきです。
まるで、夢の世界のように、冬の空気がながれるそらがすきなんです。
中学のときです。
音楽室で、友達とそらをみていました。
「へんなひかりが、ほらみてみて?!」
わたしは、ぼっとひかりのほうをみていました。
きれいなまぶしい光は、まるでぼうしのように、かがやいていました。
その光は、中学生の私にとっては、初めてのもので、やはり不思議なものでした。
ちいさな図書館で、見つけた本にはこうかいてありました。
「宇宙外生物の乗る円盤型宇宙船」と。
しかしです。うちゅうせんにはみえなかったのです。
つばひろのぼうしが、たまたまそらにとんでゆき、光にてらされて、それが円盤なら、
すごいことなんですが。
わたしには、そのときの空が中学生のじぶんにとって、すんだこころでいたから、
かみさまが見せてくれた素敵な、夢のぼうしだったのではないかと。
いまでも、ブルーブラックのそらをみるたびに、ためいきがでます。
私は、中学生のときよりも、ずっと心がきたなくよごれてしまったのです。
神さまは、もう二度とわたしに、あのすごい帽子はみせてはくれなくなりました。
けがれて、いけないこころになったじぶんには、あのすごい帽子は、みえないのです。
友達も同じではないかと、最近つくづくおもうのです。
おわり。