私が思うのは、人間は生れ落ちたところから、運命がきまる。
しあわせになるのも、不幸になるのも、その場所から。
私は、幸い貧乏で、貧しく育ったので、まあ不幸かといえば、そうではない。
不幸というのは、貧乏だけではない。
考えるところ、貧乏なら、幸せでないという結論には、ならない。
私の運命は、一人で暮らし、孤独な余生を送るというものらしい。
それは、それでいいし、運命に逆らう必要はなし。
一人でも、何かしていけば、たのしいだろうし、男は必要なし。
女として生まれて、子供が残せなかったのは、後悔したが。
作品を、死ぬまでに残せる可能性は、まだあるからいい。
文学をもっと、勉強して、いい文章を書くことが、運命なら。
一人生活も、たのしい。
こうして、生きていても、いつか書店に自分の本がならんだら。
それで、死んでもいいぐらいうれしいし。
若い時は、雑誌に載ったけど、うれしくはなかった。
当たり前すぎて、感動しなかった。
今は、たぶん文章が載ったら、うれしいだろう。
人を、感動させる名文章が書けたら、それでいいのだ。
運命は、変えられないが、文章で遊ぶことはできる。
今日も、まじめにほんをよんでこうやって、つまらない文をかいてます。