"だった"が、現実にはそうならなかった。新しい仕事場の担当者がせっかくプトラジャヤまで行ったにも関わらず、イミグレの担当者が今日は休みだとの事でステッカーは貼られなかった。明日になった。
(まさかと思うが今日は公立大学の共通入試試験日らしいので息子か娘の試験で休みなのではなかろうか?)
こうした事を見るにつけ、仕事の組み立て方が日本とはずいぶん違うのだとわかる。
日本では担当者が休みになっても仕事が滞る事はまずないのが普通だが、マレーシアの場合は確実に滞る。何が違うかと言うと、日本は仕事を引き受けているのが"職務"であるのに対してマレーシアの場合は"個人"なのだ。
日本では言うなればその仕事をする人は誰でも良い。受付に行けば受付担当者がいて、その人がお客と応対する。担当者がいない場合は他の人がその役目を引き受けて臨時の担当者になることができる。
マレーシアの場合は職務が個人に割り当てられると個人=職務となる。その他の人はその仕事に何の関心をも寄せる必要は無くて、担当者がいない日は単にその仕事をする人がいなくなるだけだ。日本では汎用的な人材が行うちょっとした事務仕事もマレーシアではスペシャリストを任命しているのと同じ事になる。
だからイミグレーションのような国が行っている公共サービスであっても担当者が1日休みであるとその仕事は1日間無くなってしまうことになる。日本では月曜日から金曜日の8時から5時に窓口が開いて受け付けられると決められていればそれは絶対にそうであるけれどもマレーシアの場合はそうならない。
こうした不便を悪いと言う事もできるけれども、どうなのだろう?
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