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もんく [とある南端港街の住人になった人]

沈むかもしれない船はやっぱり沈むんじゃないだろうか?

ハリラヤが終わって普通の日々が戻ってきた、
かと思いきや、まだマレーシアは本調子ってわけにはいかない。

今朝仕事に出てみると案の定マレー系は休みが多い。
たしか、ハリラヤ前の休日取得表では今日は全員出てくることになっていたはず。
あれを見た時に「そんなはずはない」と思ったらやっぱりだった。
ハリラヤが終わっても延長して休みをとるのが普通だと思っているのだろう。

と思えば、逆にスーパーマーケットやいくつかのお店では実際の公休の2日間を除いて
延長せずに働いているマレーの人もちゃんといる。
どうしてかは聞かなかったが....


先日、キャサリンさん、日本に行ってマレーシアに帰ってきた。
日本行きはヤボ用だったので帰郷を楽しむ余裕は無かったようだ。
それ、わかっていた事だけれど。

マレーシアに帰ってきて言う。
日本は気が休まらない、と。
ボヨヨ~ンとしている日本人の雰囲気が合わなくなっているようだ。

こっちからニュースを読んでいると、ニュースだけは事件や出来事が強調されているので
そうでもない気がするけれど、日本人と言う人間はボヨヨ~ンとしている。
あんなに大地震があっても、為替が変動しても、テロで人が死んでいても、
根底にどこかまだ大丈夫と言う思い、どうにかなるさと言うような思い、そう言うのがある。

このところ(リーマンショック前のある期間)、ずっと良い時代が続いたりしていたから
どこかに自信みたいな、安心感みたいな何かがあるんだろうとも感じる。

もっとずっと前の事なんて誰も皆忘れてしまっているんだろうなあと。
古い話だけれど、たぶん40年前は日本はこんな感じじゃなかったはず。


だって、日本の作る製品なんて欧米のそれと比べたら"安かろう悪かろう"の代表だった。
今日本人は中国製をそう見ているし笑うけれど、ちょっと前は日本だって中国そのものだった。
だからみんなお金があれば日本製なんて選ばないで欧米製の物を買いたがった。
お金が出来て海外旅行に行くようになるとマナーが悪くて世界中で嫌われた。


そう思うと、時代なんてすぐに変わるってわかる。


細かい事言えば、初めて携帯電話が発売された時、みんな言った。
そんなのは日本人のメンタリティに合わないから普及しないだろう、と。
でも、実際は数年後に多くの人が持つようになっていた。

Windowsが出た時、NECのPC98シリーズが全盛で(もう知っている人の方が少ないかも)、
主流はこっちと言い張った人が多かったけれど、実際にはそうじゃなかった。

世界の液晶帝国と思っていたシャープが一瞬のうちに台湾企業に買われたりもする。


ソ連が崩壊したりベルリンの壁が倒れたり、何でもあるのを見ているのに
自分の未来はどっちかと言うと安定していると言うか、あまり変わらないと見る場合が多い。
だから人は変化の無いのを前提に未来の事を想定するし話す。


ボヨヨ~ンと直進運転している人とクネクネとカーブを曲がっていると思っている人とでは
どんどん距離が離れていくわけで、そりゃ疲れるだろう。


昨日の参議院選挙の結果なんかを見ているとユーモアのはずのこんな法則があてはまりそうで怖い。
"Anything that can go wrong will go wrong."
"Everything that can possibly go wrong will go wrong."
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