もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

地球の割れ目に

工業製品を作ると言うこと自分で使わないものを作ると言う事です。

しかもこれだけ商品流通が国際化していると自分が手がけたものが地球の反対側で使われていてその様子を見ることが一生できない可能性がいつもあります。マレーシアに工場があるのはもちろん先進国で同じことをするよりも人件費が安いのが第一ですから日本などと違ってその可能性はずっと高いわけです。そう言えば、あれ出荷されたけれどその後どうなってしまったんだろう?、と思う間もなく別の仕事をしてしまうので気にしないでいるうちにどこかの国の誰かが買って使っているのでしょう。

しかし最近はインターネットでその様子がちょっとだけ見られるようになりました。

ちょっと検索してみると、あれあれちゃんと売られているのがわかります。話題になる物もならずともしっかり売れているものもあり、さまざまでしょうけれど、地球の割れ目に吸い込まれて影も形も無くなってしまっているわけじゃなかったんですね。




アメリカでCES(家電見本市)と言う展示会をやっているそうです。

そうしたニュースでどんな新しい製品が出たとかってのはあまり驚く事ではありません。しかしちょっと気になったのはパナソニックがタブレット端末を出したことです。

パナソニックの出した端末の画面にはいろいろな見た事のない大きくて四角いアイコンがいくつか表示されているのです。いろいろなサービスと連携するらしいのですが、こう言うのは韓国のサムスンなどが高性能で売っているのとは全然違うやり方です。今はサムスン方式の方が注目されるのでしょうが、将来はどうなるのか、と言うよりどうなって欲しいのかと考えるとパナソニックは"さすが"と思います。

高性能で何でもできると言うのはパソコンでのやり方でした。結局人間は何でもできる高機能高性能を使いこなせるほど能動的ではありません。今でもテレビで消費する時間にパソコンやインターネットを使う時間はかないません。YouTubeだって投稿する人より見るだけの人の方がはるかに多いのです。

それと、総合電器メーカーさんがやるわけですから、情報と言う形の無いものだけを扱うと言う簡単なやり方で済ますことはしない可能性が高いのじゃないかと思うのです。規格統一をしてガス器具、電気器具、メーター類、照明、エアコン、セキュリティ、太陽光発電、自動車など何でも繋げて制御したりコントロールすることだってできることです。全部自前でできますから。規格をオープンにすればもっとメリットがあって、外部(自分が使っている物や情報意外)とのやりとりもできます。

何を意味するかと言うと、海外で国をあげて取り組んでいるスマートシティのインフラが日本では民間レベルで、国家権力を使わずにできるのじゃないかと考えるのです。ビデオの規格統一と同じことをすればいろいろなメーカーさんがその上に乗ることになるわけですし、日本にはそれにふさわしい物は何でも自前で揃えられます。後はそれを繋げていくだけ。

そう言う連携は個人が使うだけではなくて、お互いに情報を提供し合えば電力会社は無駄な発電はしなくて済みますし、水道局は水の無駄使いを防げたり将来の必要量を特定できるかもしれません。バスだって待たずに来てくれる可能性もあります。


そう言うわけで、パナソニックの発表はちょっと地味ですが、話題のアップル、再起を狙うモトローラやちょっと目立っておきたいソニーエリクソンとちょっと違うのかなと思ったわけです。



日本にもう1通、年賀状が来ていた。
昨日来たのは最後じゃなくて最後から2番目だったってことになる。
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