昨日、戦争関連の記事で主語がわからない話を書いたので少し調べてみた。
こんな感じ↓
基本的なこととしてロシア以外の3者(アメリカ、EU、国連)はパレスチナはまだ国として認めてはいないが自治権を持つ地域として認めている。(日本も) ただ、パレスチナは1つではなくて、自分たちを国として考えていても中身は割れている。イスラエルはその中のハマスをテロ組織だと考えて戦っている。パレスチナはこれまでの経緯からイスラエルがそこに領土を持っている事を公式には認めているが、別のレイヤーにイスラム教-ユダヤ教問題があって、そこから見るとユダヤ教徒がその地を占有する事自体がおかしいと考えてもいる。
これを外から見る世界のイスラム教徒はたぶんユダヤ教徒=イスラエルがそこを占有すること自体が悪と考えているのと、ハマス=イスラム教徒の代表として戦っている側を応援していると想像できる。彼らは影響力を持つ欧米の国々はイスラエル側を応援していて敵方と考えている。(ジーンズ履いていても) だから欧米のメディア企業はイスラエル寄りの報道しかしないと思っている。(実際にはハマス側に取材しようとしても危険で行けないというのも大きいかもしれないし、取材対象が戦闘中で隠れている可能性もある)
ただ、その欧米側と国連はイスラエルが決め事に従わずにアラブ人地域に領土を勝手に広げていることについては反対している。これは地面と決め事の問題として。また、ハマスの戦闘員でない一般人に対しての扱いが悪く、戦争というよりテロ活動に近いということもあるし、統一したパレスチナ政府の行いと考えられないことでどうしても正当化できないと考えている。
前述のイスラム教徒から見れば逆でそれはどちらかというと聖戦的なものに見えるから正当化できる。聖戦であれば間違った考えの者を力で強制するというのは正しいことになって、それが成功した状態を「平和」と考える。我々の考える平和とはかなり違う。
というわけで、自分がどのポジションからみているかによってニュース記事の読み方も変わってくるということになる。
※ここでは誰が正しくて誰が間違っているというような話はしていません。