もんく [とある南端港街の住人になった人]

言葉の問題

海外で暮らす人も最近は多くなったものだ。
しかしそうでない多くの人は海外へは短期の旅行が中心だろう。短期の旅行ではほとんど外国語なんて必要ないようだけれど、暮らすとなれば「言葉は大丈夫?」と良く言われる。

結果から言えば「大丈夫」だ。
それは話せる方が良いのだけれど、無理なものは無理とあきらめてしまえば「大丈夫」になるものだ。台湾のように漢字を使う国やアルファベット表記の国ならまだしも、タイやアラブ方面の国々だったら筆談すら無理だ。あきらめるしかない。

言葉がわからないならわからないなりに身に付けるべものがある。その国の習慣や人のコミュニケーションの仕方だ。
よく海外に行くということで国内で言葉を勉強して来たと言う人がいるが、それは日本の言葉をその国の言葉に直せるに過ぎない場合がほとんどだ。最近はNHKでもインドネシア語学習の番組をやるようにまでなったがバリ旅行者が多いからだろう。インドネシア語で「おはよう」は「スラマッパギ」だけれどこれは日本語を翻訳したことにしかならない。それにバリの人は答えてくれるが、それはあくまでもお客さんに対する返事だ。どうしてかと言えば現地の人同士はそんな挨拶する習慣が無いからだ。道で知り合いに会ったら「どこ行くの?(クマナ)」って言ったり、目で挨拶を交わすだけだったりする。

だから言葉は必要だけれどもっと必要なものもあるのだ。長期で生活するとなれば、必要なのは単に日本語をその国の言葉に翻訳できるだけじゃだめってことだ。ましてお金があるだけじゃ暮らしていけないだろう。
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