朝7時1分の電車を待っていたのに電車がキャンセルになり結局20分待った。今年からバトゥ・ケーブまで電車が通ったから1本で行ける。乗ればスバンジャヤから1時間かからない。
荒行をする人たちは昨夜から歩き始めて早朝にバトゥ・ケーブに到着すると言うので本当は昨夜の終電で行けばもっと良かったかもしれない。朝8時過ぎに着いてもまだ続々と修行者が到着する姿があった。肩に大きな台座を担いでいる。台座は身体にしっかりとボルトで止められていて簡単に外すことはできない。休むには介添人にプラスチックの椅子を置いてもらって座る以外にはなさそうだ。
台座の上には神様の像やポスターが掲げてあるので落してしまうわけにはいかないのだろう。多くの人の身体にはマグロが釣れそうな釣り針が刺さっていてその糸の先にはミカンなどが釣られている。皮膚は強引に下方に引っ張られているが不思議と血は出ていない。朦朧としてトランス状態になっている人もいる。
驚くのは彼らがそれだけをずっと続けている行者ではなく、この日以外は日常生活を普通に送っている一般人だと言うこと。介添人はその家族のようで、家族も彼らと一緒に歩いてきたようだった。

会場の隅にはいくつものジュースやヨーグルトドリンクを無料で配るテントができていた。食事を配るところもあった。歩いてきた人たちへのねぎらいだろうか。
会場にはカメラマンが多くいたのでもっと激しい写真が載るだろう。だからこちらはこの程度まで。
こんな激しいタイプーサムは現在シンガポールとマレーシアのみで行われているそうだ。本場のインドではエスカレートしすぎて禁止されたのだとか。今年も今夜のワールドニュースでこの様子が見られるでしょう。