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もんく [とある南端港街の住人になった人]

PDCAとかアルゴリズムとか

Twitterを眺めていると、ここ数年、たぶん2〜3年かな?、PDCAという言葉が多く出てくるようになった。まさかねって感じ。PDCAって、40年前あたりには盛んに使われていて、30年前でもよく言ってた。

皆さんがPDCAを何に使うかっていうと、自分のやってることの向上、改善を連続して進めるためらしい。それはそれで正しいと思う。でも、PDCAオリエンテッドでやってるのは危険だと、PDCAを昔に習ったオヤジは思う。

最近は海外の研究とかで、日本の欠点の中にそうした改善至上主義のことを含められるのが多くなってきた。まあ、だからってそれに同調してPDCAはダメという必要はないが。けれど、改善して上手くやってる企業はそのベースになる構造の部分もきっとよく考えていて、改善は同時並行で行っている。つまり、構造部分にアクセスできない改善は浅いわけだ。

そういうのはけっこうどこでも間違えてやられてるはず。PDCAとか実験計画法とか、その他、名前がついている手法はそこだけやる事もある。例えば現場で深い知識が無い人に手法だけやらせる場合だ。そういうのを見ているとたまに悲惨なのもある。

まあ、とりあえず、改善至上主義は危機という事だな。あまり考えない人はどうしても簡易な改善ばかりやりたがるけれど、構造ももっと大事だ。プログラミングでも、アルゴリズム考えないで端から全部片付ける方式でやっても効率が酷いものになるし、それを改善だけでどうにかしようなんてまず無理だ。両方一緒に手をつけるつもりで始めないといけない。

 

構造って事だけど、そもそも仕事ってのはたくさんの人が分担してやるのが普通だから、仕事を実際にするのはスキルとか知識とか労働力よりは「仕組み」だ。仕組みがちゃんとするのが一番必要で、そうでないと抜けが多く出たりして問題も大きい。また問題解決に時間と手間がかかる。

ただ、それを無視してやりたい人も実際にはいる。それは自分の言葉や采配や知識を撒いて商売にしたい人だ。もちろん意味がない。だって、再現性も継続性も無いから。

仕組みができてないのはすぐにわかる。例えば、問題が言われるのがどこからか、いつかみたいなのでわかる。なぜその人がそれを言わなければならないのか、どこを伝って情報が来て、それがなぜ今なのかとか。そこを見れば誰でも仕組みの問題点はわかる。わかりたく無い人以外はね。

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