もんく [とある南端港街の住人になった人]

またね

今日、工場のある一室で女性たちが泣いていた。

喧嘩でもしたのかと思ったらこの土曜日で国に帰る人がいるからだった。国に帰ると言っても田舎に帰ると言う意味ではなくて本当に外国に帰ると言うことだ。マレーシアにはたくさんの外国人が働いているのでこうした事は日常の事なのだろうけれど、やはり別れは辛いものなのだ。

彼女らは通常数年の契約で働きに来ているので政府がビザを出さないなどの理由で更新できない、または自ら望んで更新しないならばそのままもう一生のうちに二度と会えない可能性もあるだろう。またね、は通用しないのかも知れない。


またね、と言って分かれる事は誰にも多いと思うけれど、またね、が本当にまたね、にならない場合も多い。またね、の可能性が低いから逆にまたね、と言うこともある。またね、と言ってお別れして気が付けばまたね、でなくなってしまっている事もある。

人は近くにいなくなると必要でない人の仲間に入ってしまう。インターネットで繋がる時代であってもなかなかそうも行かないし、文字などのコミュニケーションでは人間関係を丸く保とうとする調整機能が働きにくいと言うのもある。またね、はなかなか本当のまたね、にはなりにくい。

では、またね。

コメント一覧

orang-u
nnn
タイトルひらがなにしたんですけど....
ishizaki
mmm
難解(>_<)
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