見出し画像

もんく [とある南端港街の住人になった人]

プロセスはいつも途中経過

物を作る時に、
多くの人は出来たその物を気にする。
?、物だけを、気にする。

でも、その物に行き着くまでに
たどる経路は実に様々。

大きく違う経路は違いは明らか。
でも、小さな分岐も多数ある。
小さな分岐は結果が同じだからと見過ごされ勝ち。

結果が同じだからと言うのも「物だけ」志向の一つ。
出来上がりが同じように見えるからそれで良い、と。


物を作る時、この小さな違いや分岐を意識するかしないか、
これは後で大きな違いを生む。
ちょっとなら良いや、と思い始めると
これも良いや、あれも良いかな、となる。

結局、どうでも良いやに
どんどんと近づいてくる。


原則に従えば、経路の違いは許されない。
原則と言うのは、生産における品質と言う言葉の定義のこと。
いつも同じ経路を通って作られている事が保証されている、
それが品質の本質であって、
一般の人が言う、良い、悪いと言う意味じゃない。

あの会社の製品は5年もつ、こっちの会社のは4年だ、
と言うとき、5年の方が品質が良いと思われる。
間違いじゃないかもしれない。

でも、4年と言っている会社の製品のほぼ全部が4年で壊れた。
逆に5年と言っている会社の物はある物は6年、ある物は3年、
平均してだいたい5年としたら、
物作りとしては4年の方が上だ。

たぶん、5年の方は毎日何かちょっと違ってしまっている。
今日入った原料はA社から仕入れていて、明日はB社から。
ちょっと違いがあるけれど、まあ良いか。
毎年7月になるとたくさん売れるからその時期にアルバイトを入れる。
だから7月の工程がちょっと違う、でもまあ良いか。
そんな事もあるかもしれない。


できた物は結果であって、
生産を実際にしている人間の誰にも管理できない。
管理できるのは途中経過だけ。
人間の触るところだけ。

こう言う事がわかっていないと、
(けっこう多くの人がわかっていない)
品質管理は不良発見部署になってしまうし、
設備管理は動いてりゃ良いになってしまう。
作る方も同じようなもの。




いつもながら、写真と記事の内容が全然関係ない。
なので猫の話題。
うちに来ているトラ猫、妊娠していてもうすぐ産まれそう。
早いとこどうにかしてくれ...
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「マレーシアでニャー」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事